enひかり

様々な光コラボが誕生している中、2017年9月からサービスを開始したのが「enひかり」です。

光コラボ業界最安値をうたっているenひかりは本当に安いのか、月額料金やキャンペーンも含めて徹底比較してみます。

  • 料金が安い分、オプションとか付くんじゃないの?
  • 回線速度や安定性は大丈夫?
  • カスタマサポートはしっかりしているの?

など、料金以外の部分もしっかりと解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。

この記事を読んで分かること!

  • enひかりは他の光コラボと比べて月額料金が安いのか
  • 回線速度や安定性はしっかりしているのか
  • カスタマーサポートを含めた口コミや評価評判はどうなのか

enひかりとは

「enひかり」とは、株式会社「縁人」が運営している光回線サービスです。

2017年9月からサービスを開始し、月額料金の安さと使いやすさから利用者を徐々に伸ばしてきているサービスになります。

enひかりを提供している株式会社「縁人」について

会社概要

社名  株式会社 縁人
設立  平成19年10月11日
従業員  15人(業務委託を含む)
代表取締役  横山 満
所在地  東京都板橋区成増2-17-10 タカスビル6階
事業内容 インターネット斡旋業務
固定電話斡旋業務
多チャンネル放送斡旋業務
携帯電話・パソコン等のOA通信機器の販売
ウォーターサーバー斡旋業務

従業員15名ほどの小規模通信業者で、設立から約10年以上事業を継続しています。

知名度は高くなく、まだまだこれからといった会社ですが、サービスに関する問い合わせに社長が直接対応するなど「アットホームな社風」の会社です。

⇒ 【株式会社 縁人】公式HPはこちら

enひかりの工事費について

enひかりの工事費

enひかりの工事費はフレッツ光や他社光コラボと全く同じ内容となっていて、工事の形態により料金が異なります。

■マンションの場合の工事費

下記3つのいずれかです。

  • 無派遣工事 2,000円 ← これが最も多い。
  • 訪問工事あり、屋内配線新設なし 7,600円
  • 訪問工事あり、屋内配線新設あり 15,000円

マンションの場合は、過去にフレッツ光を利用されていた部屋などであれば、たいていは無派遣工事となりますので、工事費用はほとんどかからないかと思います。

■戸建ての場合の工事費

  • 無派遣工事 2,000円
  • 訪問工事あり、屋内配線新設なし 7,600円  ← これが最も多い。
  • 訪問工事あり、屋内配線新設あり 15,000円

戸建ての場合は、電線から家まで配線を引っ張らないといけない影響で、基本的には訪問工事となります。

過去にフレッツ光を引いていたことがあったとしても、状況などの確認があるので、訪問をすることを前提としてお考え下さい。

enひかりの速度について

enひかりの速度は遅くも速くもありません。

光コラボの最高速度は下り最大1Gbpsですが、あくまでも理論上の数字なので、そこまで出ることは100%ありません。

ですので、enひかりも他社光コラボも実際の回線速度は200Mbpsでればものすごく速く、平均値は30Mbpsです。

正直30Mbpsも出ていれば困ることはありません。

また、NTT回線が夜になると遅くなるという問題ですが、これはIPv4のプロバイダを利用したフレッツ回線ユーザーの利用が多いため、混雑しているからにほかなりません。

enひかりではこういった速度対策の一環として、IPv6(+180円)でのプロバイダサービスを提供しています。

このサービスを利用することで、夜に遅くなることを軽減できるほか、回線速度自体が速くなります。

enひかりの5つの特徴

では、さっそく光コラボ「enひかり」の特徴について見ていきましょう。

①月額料金の安さ

まず、何といっても「月額料金の安さ」が最大の売りとなるポイントです。

マンションタイプタイプ  月額3,300
ファミリータイプ  月額4,300

enひかりは光回線とプロバイダがセットになっているサービスなので、オプションを付けなければこの月額料金にプラスされる料金はありません。

マンションタイプでは月額3,300円、ファミリータイプでは月額4,300円から光回線を利用できるのは、たしかに業界最安値の水準です。

他の光コラボの料金と後ほど比較します。

②契約期間の縛り無し

これまでの光コラボの常識を覆すサービスが「契約期間の縛りがない」という点です。光コラボを提供している大手はどの会社も「2年~3年間の契約期間」が前提となっています。

この契約期間を「2年縛り」や「3年縛り」といい、「キャッシュバックや月額割引をするから、その分長く使ってね」という業者側の思惑です。

もし、契約期間内で解約することになれば数千円~数万円の高い違約金を支払う必要があり、インターネット利用者にとって「一度契約してしまえば2年~3年は使わないといけない」という1つのデメリットになっていました。

この点、enひかりでは「契約期間の縛り」は一切ありません

つまり、「いつでも好きなときに解約できる」のです。

さらに、解約手数料もないので

  • 「気に入らないから解約する」
  • 「やっぱり他社のサービスがいい」

というときに違約金や解約手数料を気にすることなく解約できます。

③ポケットWiFiのレンタル(3泊4日)がいつでも無料

株式会社「縁人」は光回線とは別にポケットwifiの事業も行っています。

enひかりを契約した人は、このポケットwifiを「1泊2日の料金で5泊6日分利用可能」というサービスがつきます。

1泊2日にかかる料金は【機種レンタル代:390円~+往復送料:890円=1280円~】です。

利用できる回線は利用無制限の「WiMAX2+」と月7GBの制限がある「au4GLTE」の2種類になります。

他社で5泊6日分のレンタルwifiを申し込めば4000円以上はかかるため、かなりお得なサービスです。

→ 他社ポケットWiFiのレンタル料金について知りたい方はこちら

④夜になると速度が遅くなるのを月額180円の「v6プラス」で回避できる

光回線には大きく分けて「IPv4」と「IPv6」の2つの通信方式があります。

通信方式 IPアドレス数 接続方式 回線速度
IPv4 ほぼ埋まっている PPPoE 時間帯によって遅くなる
IPv6 余裕有り PPPoE
IPoE
どの時間帯でも早い

難しい技術的な話は無しにして、IPv6の特徴を簡単にいうと「回線のキャパに余裕がある」「中継地点を飛ばして直接ネットに繋がる」ということです。

ネットの普及に伴って従来の通信方式である「IPv4 」では「回線に繋がる数が多くなりすぎる」という問題がありました。

特に、18:00~22:00の間は通信が集中し、回線が混雑するのが現状です。この問題を解決するために開発されたのが「IPv6」という新しい通信方式になります。

IPv6を利用すれば「夜に回線が遅くならない」「通信が安定するようになる」というメリットがあります。

当然ながらこのサービスは他の光コラボも提供していますが、月額180円でIPv6を利用できるのは、安いです。

⑤キャッシュバックなどの複雑なキャンペーンはあえて無し

光コラボには「〇万円キャッシュバック!」「月額料金値引きキャンペーン!」など業者ごとにさまざまなキャンペーンが用意されています。

しかし、利用者からすれば

  • 「キャッシュバックが受け取れなかった」
  • 「オプション加入が条件で結局高い月額料金を払っている」

など「光回線は契約が複雑でよく分からない」という原因の1つとなっていました。

 

この点、enひかりではややこしいキャンペーンや月額割引は一切ありません。

シンプルにマンションであれば月額3,300円、戸建てであれば4,300円という料金体系です。

  • 「キャッシュバックやキャンペーンとかはいらない」
  • 「分かりやすいプランがいい」

という人にとっては、非常に親切で利用者のことを考えている光回線サービスといえます。

8月5日まで工事費半額キャンペーン実施中!!

enひかりの西日本工事費半額キャンペーン

キャンペーン期間中に新規でenひかりをお申込頂いたNTT西日本エリア(九州、四国、中国、近畿、東海、北陸)にお住いのお客様で、2018年9月30日までに開通工事が完了したお客様が対象になります。また、西日本豪雨による被害が目立つ、広島県、岡山県、愛媛県、が設置場所の場合、工事費半額に加え、新規契約事務手数料を無料に致します。

このようなキャンペーン内容となっております。

新規契約事務手数料3000円、新規工事なら15000円のところ7500円になっているので、初月の支払い金額が最大で10,500円やすくなります。

少なくとも4000円は確実に得できますので、お悩みの方はキャンペーン期間中にお申し込みくださいね。

本当に安いのか?光コラボ8社と料金比較

「特徴は分かったけど、本当に他社光コラボと比較して料金は安いの?」と疑問に思われる方もいると思います。

そこで、他社との月額料金比較表を作ってみました。

月額割引やキャッシュバックキャンペーンは時期や業者ごとに異なるので、純粋な月額料金だけで比較しています。

回線業者  マンションタイプ
(月額)
 ファミリータイプ
(月額)
softbank光 3,800円  5,200円
docomo光  4,000円  5,200円
so-net光  3,500円  4,800円
BIGLOBE光  3,980円  4,980円
@nifty光  3,400円  4,500円
OCN光  3,600円  5,100円
ぷらら光  3,600円  4、800円
enひかり  3,300円  4,300円

この表を見ても分かるとおり、enひかりの月額料金はマンションタイプ、ファミリータイプともに業界最安値といえるでしょう。

enひかりの公式サイト

enひかりは毎月の支払額は業界最安値と言える

単純に「光回線を使うための月額料金」としてはenひかりが一番安く利用できます。

もっとも、「スマホやタブレットの月額料金」まで含めた「通信費」として考えれば、docomo光やsoftbank光に軍配が上がる場合もあります。

例えば、auひかりの「スマートバリュー」など契約する人数に応じて割引額が変わるプランなどがあるからです。

そうはいっても下記2点に当てはまる人であれば、「一番シンプルに安い料金で光回線を使える」というメリットがenひかりにはあります。

  • 「スマホは家族間でバラバラ」
  • 「よく分からない契約はしたくない」

他社のように「2年縛り」や「3年縛り」といった契約期間の縛りはなく、キャッシュバックを受け取るための煩雑な手続きやオプションの解約などの手間も必要ありません。

  • マンションであれば3,300円
  • 戸建てであれば4,300円

この料金が解約するまでずっと一定です。

これに対して、他の光コラボは「最初の数カ月は割引で安く見えるが、契約期間で見ると割高」という場合がたくさんあります。

こういった点を踏まえても、enひかりの毎月の支払額は業界最安値といってよいでしょう。

enひかりを選ぶデメリットはあるのか

  • 「業界最安値とはいってもデメリットはないの?」
  • 「安かろう悪かろうでは困る」

こう思っている人もいるかと思います。

そこで、enひかりのデメリットについても見ていきましょう。

enひかりはスマホとのセット割引がない

料金比較でも簡単に説明しましたが、enひかりにはスマホと光回線をセットで契約することで月額料金が割引になる「セット割り」がありません。

通信業者 セット割り名称 割引額
docomo ドコモ光セット割 毎月100円~2500円
Softbank おうち割り 1080円×家族の契約台数
au スマートバリュー 1080円×家族の契約台数
  • 「スマホは家族でまとめている」
  • 「通信費の総額を抑えたい」

という人にとって「セット割り」があるかないかでは通信費の総額料金にかなり差が出てきます。

特に、4人以上の家族がいる場合、ソフトバンクやauであれば「4000円以上の月額割引」を受けることができるため、ネットとスマホをまとめたほうがお得になるでしょう。

逆に、

  • 「スマホは家族間でバラバラ」
  • 「スマホは格安SIMを使っている」
  • 「単身で契約している」

という人にとっては、セット割りを適用するメリットがないため、単純に月額料金の安いenひかりの方がお得になる場合もあります。

キャッシュバックなどのキャンペーンがない

コラボ光を提供している会社、特に光回線の販売の代理店では「3万円キャッシュバック!」や「工事費無料!」など毎月さまざまなキャンペーンを行っています。

こういったキャッシュバックやキャンペーンが決め手となって光回線を選ぶ人もたくさんいるため

  • 「どうせならキャッシュバックが欲しい」
  • 「月額料金を少しでも割引して欲しい」

と思っている人にはデメリットになるかもしれません。

もっとも、今までたくさんの光回線業者を見てきた私からすれば「キャンペーンがないのは逆に信用できる」と思っています。

業者の中には誇大なキャンペーンで客の関心を集め、実際には「受取方法がかなり煩雑」だったり「受取がほぼ1年後」など、お世辞にも「お客のためのサービス」とはいえないキャンペーンを行っている業者がいます。

そんな中、「キャンペーンはしてないけど、その分月額料金は抑えてずっと一定です」と宣伝しているenひかりは好感の持てる業者だと思います。

「解約はいつでも可能」という点をとっても「分かりやすいプランを届けたい」という思いが伝わってきますよね。

キャンペーンの適用条件や受取条件などが契約を複雑にする原因の1つです。

そういった素人には分かりにくい部分を無くし、「シンプルで透明性の高い契約にするため」と考えればキャンペーンがないことはデメリットではないかもしれません。

まだまだ会社規模が小さい

enひかりのデメリットとして1点、挙げられるとすればこの「会社規模が小さい」という点です。

光コラボといえば大手携帯キャリアからBIGLOBEやOCNなど通信業界でも社員数が数百人~数千人規模の会社が目立つ中、enひかりは現時点で従業員数15人です。

この会社規模では、今後利用者が増えた場合のサービス運営やサポートセンターの対応などが不安になるでしょう。

また、何らかの問題が生じたとき「事業は継続できるのか」「サービスは途中で止まらないか」など会社経営自体にも不安が残ります。

今後、利用者の増加に伴い会社規模の拡大は行うと考えられますが、現時点ではデメリットと言わざるをえないでしょう。

enひかりの評価評判や口コミについて

enひかりはサービス開始からまだ8カ月程度しか経っていないサービスなので、特に目立った評判や口コミは見つかりませんでした。

これから利用者が増えるにつれて、評判や口コミが出来ていくことでしょう。

ただ個人的な評価をお伝えするのであれば、「安く利用したいならenひかりはオススメ」です。

その理由は、2年縛りのない光コラボの中でも圧倒的な安さを誇るからです。

確かにキャッシュバックなどのキャンペーンを利用できる光回線は最終的にはトクができるのは間違いありませんが、それよりも自由に契約でき自由に解約できるのは、何よりも契約しやすい要素です。

それに光回線の速度なんて、実際のところはどれも同じです。

プロバイダにより速度が変わるとはいいますが、混雑しているプロバイダを選ぶことで遅くなることはあっても、まだ認知度の低いプロバイダを選んだ方が通信速度が速いことがほとんどです。

ぜひ参考にしてくださいね!

enひかりは選ぶべきか選ばないべきか

結論からいえば

  • 「ややこしい契約はしたくないけど、安い料金で光回線を使いたい」
  • 「スマホとのセット割りは必要ない」
  • 「スマホは格安SIMを使っている」
  • 「長期間使う予定はない」
  • 「いつ解約するか分からない」

このどれかに当てはまる人であれば、enひかりを選ぶメリットは十分にあると思います。

月額料金は他社と比べてもかなり安いですし、回線速度や安定性も「IPv6」を利用できるため問題ないでしょう。

特に、違約金や解約手数料を気にせず「いつでも解約できる」というのは、かなりのメリットになります。

会社の規模が小さいという不安はあるものの、通信業界で10年以上事業を継続している会社ではあるので、実際上さほど問題はないとも思います。

逆に、

  • 「やっぱり大手の方が安心・・・」
  • 「折角契約するなら、キャッシュバックが欲しい」
  • 「スマホと通信費をまとめたい」

という人はenひかりよりも、スマホキャリアと同じ会社か、もしくはキャッシュバックの大きいところが良いでしょう。

どちらにせよ「自分が何を一番重要視するのか」を明確にしたうえで、一番最適な業者を選んでいただければと思います。

enひかりの公式サイト