フリーWiFiがお店にもたらす3つの効果

飲食店やカフェなどにフリーWi-Fiを導入することは、お店側に良い効果をもたらします。

この効果を知れば、なぜ今まで導入しなかったのかと、後悔してしまう方もいるかもしれません。

しかし、フリーWi-Fiの導入は、今からでも遅くはありません

まだ導入されていない店舗経営者の方は、ぜひこの記事を読んで、フリーWi-Fiがもたらす効果を知ってください。

今回は、フリーWi-Fiの導入がお店にもたらす効果について、説明していきます。

フリーWi-Fi導入による3つの効果

フリーWi-Fiの導入は、飲食店などのお店にとって、主に以下3つの良い効果をもたらします。

良い効果
  • 集客効果
  • 顧客満足度の向上効果
  • 外国人観光客による経済効果

    ここでは、それぞれの効果について、説明していきましょう。

    集客効果

    フリーWi-Fi導入の効果として、真っ先に挙げられるのが、集客効果です。

    特にカフェなどでは、スマホでインターネットをしたり、パソコンでノマドワークをしたりする人も多くなっています。

    スマホには通信量の制限がありますが、フリーWi-Fiを利用すれば、通信量を気にせずにインターネットができます。

    この理由から、カフェや飲食店を訪れるお客さんのなかには、フリーWi-Fiがあるかどうかを重視する人も少なくありません。

    これまでフリーWi-Fiを導入していなかったお店は、こうしたお客さんを取り逃していたかもしれません。

    しかし、逆に言えば、フリーWi-Fiを導入することで、新しいお客さんを獲得することが期待できます。

    顧客満足度の向上効果

    飲食店などでは、フリーWi-Fiがあるかどうかで、顧客満足度も変わってきます。

    例えば、味の評価や価格など、他の評価が同じくらいの2店を比較したとき、フリーWi-Fiのある店とない店では、どちらの顧客満足度が高くなりやすいでしょうか?

    この場合、フリーWi-Fiのあるお店のほうが、顧客満足度は高くなりやすいと言えます。

    なぜなら、フリーWi-Fiがあったほうが、お客さんは待ち時間を有効活用できるからです。

    たとえ、料理が出てくるまでに時間がかかっても、フリーWi-Fiがあれば、それを利用してオンラインゲームをしたり、動画を視聴したりして、時間をつぶせます。

    これにより、お客さんのストレスを軽減させられて、顧客満足度も高められるのです。

    外国人観光客による経済効果

    近年、日本では国を挙げて、国内のWi-Fi環境の整備に乗り出しています。

    この理由は、Wi-Fi環境を整備することで、外国人観光客による大きな経済効果が見込めるからです。

    総務省の「全国的なWi-Fi環境の整備に向けた方策(素案)」によれば、フリーWi-Fiの環境を整備することによる経済効果は、以下のように推計されています。

    総務省「全国的なWi-Fi環境の整備に向けた方策(素案)」
    画像出典:総務省「全国的なWi-Fi環境の整備に向けた方策(素案)

    また、観光庁のアンケート調査によれば、外国人観光客が日本を訪れた際、旅行中に困ったこととして、「無料公衆無線LAN環境」という回答が高い割合を占めています。

    観光庁「訪日外国人が旅行中に困ったこと、受入環境整備の課題が明らかになりました ~受入環境について訪日外国人旅行者にアンケート調査を実施~」
    画像出典:観光庁「訪日外国人が旅行中に困ったこと、受入環境整備の課題が明らかになりました ~受入環境について訪日外国人旅行者にアンケート調査を実施~

    このことから、いかに外国人がフリーWi-Fiを重視しているかが分かるでしょう。

    2021年2月時点では、新型コロナウイルスの影響により、外国人観光客の経済効果は見込めません。

    しかし、ワクチンの開発により、コロナが収束すれば、また外国人観光客が日本を訪れるようになります。

    そうなったとき、フリーWi-Fiを導入していなければ、そのお店は外国人観光客による経済効果を享受できません

    そのため、コロナ明けのことも考えて、今のうちからフリーWi-Fiを導入しておいてもいいでしょう。

    飲食店のフリーWi-Fi導入が逆効果になる2つのケース

    フリーWi-Fiの導入は、やりようによっては逆効果になるケースもあります。

    導入が逆効果になる、主な事例は以下2つです。

    逆効果になるケース
    • かえって売上が減少する
    • セキュリティの甘さにより、店の評判が悪くなる

    ここでは、それぞれのケースについて、説明していきましょう。

    かえって店の売上が減少する

    カフェや飲食店などでフリーWi-Fiを導入すると、飲食よりフリーWi-Fiを目当てに訪れるお客さんも増えます。

    こうしたお客さんのなかには、コーヒー1杯で何時間も店に居座る人もいます。

    このようなお客さんが増えると、客単価も回転率も悪くなり、かえって逆効果です。

    フリーWi-Fiの利用に時間制限を設けるなどして、対策するといいでしょう。

    セキュリティの甘さにより店の評判が悪くなる

    フリーWi-Fiは、ユーザーにとって便利な反面、危険性もあります。

    具体的には、フリーWiFiを使用することで情報漏えいリスクがあるのです。

    暗号化されていないフリーWi-Fiの場合、同じWi-Fiを使用している第三者によって、閲覧したウェブサイトのURLやメールの閲覧などができてしまいます。

    また、なかには、お店のフリーWi-Fiになりすましたアクセスポイントを作り、そこに接続した人の情報を抜き取ろうとするハッカーもいるのです。

    こうした危険性を知らずに、セキュリティの甘いフリーWi-Fiを導入してしまうと、お客さんが被害にあってしまう確率が高くなります。

    お店のフリーWi-Fiで被害があれば、あの店のフリーWi-Fiは信用できないと、悪い評判が広がる危険があります。

    そうならないためにも、フリーWi-Fiを選ぶ際には、セキュリティがしっかりしているかどうかを重視するようにしましょう。

    フリーWi-Fiはこんな飲食店に効果的

    フリーWi-Fiの導入は、すべての店におすすめですが、特に以下のようなお店であれば、より効果的だと言えます。

    最もフリーWiFi導入が効果的な飲食店
    • 若いお客さんが多いor増やしたいお店
    • 周囲がフリーWi-Fi導入店ばかりで集客に悩んでいるお店

    ここでは、なぜこれらのお店にフリーWi-Fiの導入が特に効果的なのか、その理由について説明していきます。

    若いお客さんが多いor増やしたいお店

    若いお客さんが多いお店は、フリーWi-Fiを導入することで、顧客満足度をより一層高くすることが期待できます。

    通勤電車を見れば分かるとおり、ちょっとした空き時間にスマホをいじっている人の多くは若い人たちです。

    若いお客さんたちにフリーWi-Fiを提供すれば、スマホのデータ通信量を気にすることがなくなるので、よりお店を気に入ってもらえるはずです。

    また、若いお客さんが少ないというお店は、フリーWi-Fiを導入することで、若い客層の獲得が期待できるでしょう。

    周囲がフリーWi-Fi導入店ばかりで集客に悩んでいるお店

    周囲の飲食店やカフェがにぎわっているのに、自分の店は来店数が少ないのなら、周りのお店がフリーWi-Fiを導入しているかどうか調べてみましょう。

    特に、ライバルより珈琲は美味しい!料理もおいしいはず!インテリアも悪くない!そんなリラックスした時間を提供するタイプの飲食店・カフェなどは、フリーWiFiは無いことで取りこぼしているケースも考えられます。

    この場合、フリーWi-Fiを導入することで、来店数を増やすことが期待できます。

    まとめ

    フリーWi-Fiの導入は、来店数の増加、顧客満足度の向上、外国人観光客による経済効果など、お店にとって、3つの大きな効果をもたらします。

    一石二鳥どころか、一石三鳥にもなるので、導入しない手はありません。

    飲食店やカフェなどを経営していて、まだフリーWi-Fiを導入していないという方は、ぜひ早めの導入を検討してみてはどうでしょうか。