ポケット型WiFiを利用していると、WiFi接続中にも関わらず繋がらないことが割とあります。
そんな時どうすればいいのか、状態からわかる対処方を具体的に紹介するので、繋がらない状態を一緒に解決しましょう。
瀬戸根 弘宜
ネット回線アドバイザー
神戸新聞社が認めるネット回線アドバイザーであり株式会社LIFEFiTの代表取締役。利用ユーザーのことを第一に考えた、本来あるべきインターネット回線の選び方を提唱。Yahoo知恵袋専門家でもある。
>監修者プロフィール(マイベストプロ)
初心者向けのザクッとした内容として解説しています。
まず困った時に最初にみるものとしてお使いください。
先ず試そう!ネットに繋がらない時にするべきこと
まず簡単にポケット型WiFiが繋がらない時に試してみるべき・確認するべきことを以下に記しました。
上から順に試していくと、いずれかで繋がるようになることが多いです。
- 繋がってるWi-Fiが間違いないか確認する
- 機内モード(フライトモード)のオン・オフを変更する
- WiFiの接続周波数を変更する
- ポケット型WiFiを再起動する
- スマホ・PC・タブレット端末を再起動する
- 端末側(PC・スマホ等)のセキュリティーを一旦切る
- 契約しているポケット型WiFiのWEBサイトを見る
どれかではなく、一応全て試してみてくださいね。
全て試したけど繋がらないなら、次のWi-Fiには接続できているけどネットに繋がらない時の原因を見てください。
思い当たるところがあるかもしれません。
ポケット型WiFiには接続中だけどネットに繋がらない原因と対処法
ポケット型WiFiに繋がらない原因は、あらゆることが考えられますが、そのほとんどが以下13個です。
- 接続しているWi-Fiが違う
- 端末側の原因不明のエラー
- 電子レンジなどの影響でWi-Fi切断中
- ポケット型WiFiから届いてる電波が弱い
- ポケット型WiFiが電波を探している状態
- ポケット型WiFi側がパケ詰まりしている
- 端末側が重くてフリーズしている
- 端末側のセキュリティ・ファイアウォールの不具合
- 実はネットに繋がっているが特定サイトに繋がらないだけ
- ポケット型WiFiが速度制限に掛かっている
- 料金の未払いで回線が止まっている
- 回線事業者・プロバイダー側の通信障害
- ポケット型WiFi・端末の不具合・故障
思い当たる節がある!ということなら、その原因の場所に記載の対処法をお試しください。
ただ全く思い当たる節が無いのであれば、一応全ての原因詳細や対処法をご確認ください。
どうしようもない場合は基本問合せるしかないですが、対応には時間がかかるのであくまでも最終手段としましょう。
原因1.接続しているWi-Fiが違う
端末側で接続しているWiFiが、自分でお使いのWiFiと同じか確認しましょう。
対処法
- 自分のポケット型WiFiのSSIDが、接続しているWi-Fiと同じか確認する
原因2.端末側の原因不明のエラー
端末側には予期せぬエラーが起きることがあります。
そんな時、Wi-Fi接続はできていても、◯◯に繋いで~という信号を出せていなかったり、何かしら不明な不具合が起きていることも想定されます。
要するに原因不明です。
対処法
- PC・スマホ等端末の再起動
- チップセットの更新(ほぼ必要なし)※極々稀
原因3.電子レンジなどの影響でWi-Fi切断中
電子レンジや高圧電線等から出る電磁波は、Wi-Fi規格2.4GHzと近い周波数を持っており、稀に通信を阻害していることがあります。
対処法
- 電子レンジを止める
- Wi-Fi接続周波数を2.4GHzから5GHzに変える
原因4.ポケット型WiFiから届いている電波が弱い
ポケット型WiFiとは接続できているけど、ポケット型WiFiと端末間の電波が弱くてかろうじて接続できている状態の場合、通信速度がでないので繋がらないことがあります。
対処法
この場合、基本的な対処法はポケット型WiFiと端末間の電波を強くするしかありません。
下記方法で電波を強くすることができます。
- ポケット型WiFiの置き場所を端末に近づける
- 端末の置き場所をポケット型WiFiに近づける
- Wi-Fi接続の周波数を変える(2.4GH⇔5GHz)
- Wi-Fi中継器を間に置く
Wi-Fi中継器を購入して設定すれば、ポケット型WiFiから出た電波を強い状態で中継器が受取り、中継器から端末に強い電波を送ることができる。 - クレードルを使う
ポケット型WiFiスタンドのようなもので、電波増幅機能があるクレードルを使えば、電波を飛ばせる距離を延ばすことができます。
※端末間での電波が強くなるとは限らない
※機種によりクレードルが無いものも多いです。 - ホームルーターに変える
ホームルーターはポケット型WiFiより内蔵アンテナが強いので、電波自体を飛ばせる距離が伸びます。
※端末間での電波が強くなるとは限らない
原因5.ポケット型WiFiが電波を探している状態
ポケット型WiFiに入ってきている電波が弱すぎる状態、また接続する回線を探している状態だと、そもそも繋がりません。
特に、クラウドSIM(クラウドWiFi)の場合は、電源を入れた直後にクラウドサーバーと通信して、接続する回線を決めるまでに1~3分程度の時間が掛かる場合があり、その際は端末でWi-Fi接続できてもネットには繋がりません。
対処法
- ポケット型WiFiの置き場所を変える
- 簡易アンテナを作る(リフレクター)
簡易アンテナは基地局からポケット型WiFiに飛ばす電波を無駄なく拾うようにできるので、窓側に置いてるけど電波が弱い時などに有効です。 - クレードルを使う
ポケット型WiFiスタンドのようなもので、電波増幅機能があるクレードルを使えば、電波をキャッチする性能が上がる。
※キャッチできる電波が増えるとは限らない
※機種によりクレードルが無いものも多いです。 - 3分~5分待つ
※クラウドSIMの電源入れた直後のみ
原因6.ポケット型WiFi側がパケ詰まりしている
極稀に原因不明の基地局との通信が詰まっているような現象が起きることがあります。
接続状態を一度リセットすると解消されることがほとんどです。
対処法
- ポケット型WiFiを再起動する
原因7.端末側が重くてフリーズしている
PCやスマホなどの端末は、立ち上げているアプリケーションや更新等の負荷に耐え切れず、処理しきれない状態になって重くなったり固まることがあります。
これも一種のエラー現象ですが、ネット通信も電気信号を送ったり情報を解析したり常に行う必要があるので、その処理ができない状態になっていると繋がらなくなります。
対処法
- 端末の再起動
原因8.端末側のセキュリティ・ファイアウォールの不具合
ウイルス対策に欠かさないセキュリティーは、ファイヤーウォールやアンチウイルス機能で通信を常に監視しています。
ただ稀に、セキュリティーがWiFi通信を切断させることがあります。
対処法
- セキュリティーソフトを一度切る
※ウイルス感染リスクが高まるので自己責任でおこなってください。 - ファイヤーウォールの設定を低くする
※ウイルス感染リスクが高まるので自己責任でおこなってください。
原因9.実はネットに繋がっているが特定サイトに繋がらないだけ
特定のWEBサイトなどで、稀に炎上やアクセス過多によってサーバーが処理しきれなくなると、サーバーの負荷軽減のためにサーバーが一時的に落ちることがあります。
ネット通信は常にどこかしらのサーバーと通信を行っており、そのサーバーがダウンしているとアクセスできません。
対処法
- サーバー復旧まで待つ
- 別のネットに繋がるか試してみる
原因10.ポケット型WiFiが速度制限に掛かっている
速度制限には様々な種類がありますが、128Kbpsなどの速度に制限されるポケット型WiFiの場合、WEBサイト1ページ開くのに数分かかることがあります。
また一部通信データ容量のやり取りが多いものは繋がらないぐらいにエラー落ちしてしまいます。
対処法
- 速度制限解除を待つ
原因11.回線事業者・プロバイダー側の通信障害
一時的に利用者が急増した場合、回線提供元やプロバイダ側のシステムダウンにより通信障害が起きることがあります。
よくある例でいえば、花火大会の場所で電話しても繋がらなかったり、地震災害等によって電話が繋がらなくなるのも似たようなものです。
対処法
- 通信障害からの復旧を待つ
原因12.ポケット型WiFi・端末の不具合・故障
ポケット型WiFiや端末側の故障によって、Wi-Fiは接続できているのにも関わらず、ネットに繋がらなくなることがあります。
故障に関しては、ポケット型WiFi側の故障か、端末側の故障かを判別するには、Wi-Fi接続する端末を変えて試してみればわかります。
別の端末で接続したところ、問題なくネットに繋がるのであればポケット型WiFiは大丈夫なので、端末側の故障もしくは不具合です。
対処法
- 再起動(端末・ポケット型WiFi両方)
- 修理(端末・ポケット型WiFi両方)
- 買い替え(端末・ポケット型WiFi両方)
原因13.料金の未払いで回線が止まっている
これは言うまでもありませんね。
回線料金を未払いにしているとそのうち止められます。
クレジットカードの有効期限が切れていた、口座にお金を入れてなかった等の理由で支払ができていない場合、すぐ契約しているサービス提供会社に問い合わせて未払い分を払いましょう。
早期であれば回線復旧をしてくれます。
対処法
- 未払い分を支払う
ポケット型WiFiの電波が弱くて繋がりにくいなら根本解決が必要!
利用しているポケット型WiFiの電波が悪いなどを理由に繋がらない場合、現在利用しているポケット型WiFiの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか?
例えば、現在、利用しているポケット型WiFi次第で最適な乗り換え先が変わります。
アナタの利用しているポケット型WiFiはどれでしょうか?
- WiMAX
- ワイモバイル
- LTE系ポケット型WiFi(クラウドSIM・SoftBankなど)
ポケット型WiFiは主に3種類に分かれ、それぞれのポケット型WiFiは使っている回線が違うので対応エリアが違います。
そして、現在利用しているポケット型WiFiの電波が悪いのであれば、最適な乗り換え先があります。
WiMAXの電波が悪い場合の最適な乗換え先
WiMAXの電波が悪くて困っているなら、クラウドSIM(クラウドWiFi)にしてみるのはいかがでしょうか?
WiMAXは実質無制限かつ高速通信で人気ですが、室内や山間部だと電波が弱くなる回線を使っているため、外で使ってる時は早いけど家(特にマンション)だと遅い!と困っている人は割と多く居ます。
クラウドSIM(クラウドWiFi)は、利用できる回線がスマホの最もエリアの広いプラチナバンドであり、3大キャリア(au・ドコモ・ソフトバンク)のLTE回線が使えるので、WiMAXの電波が弱い場所でも安定して使えます。
もともとの電波環境が改善されて、今まで電波が弱くて遅くなってたり、繋がりにくかった状況は改善されると思いますよ。
プラスエリアモードとは
プラスエリアモードとは、au回線のプラチナバンド(700〜800MHz帯)が使える有料オプションです。
WiMAXを使われている方が使用できるオプションで、利用料はプロバイダーによって異なりますが基本的には+1,100円ほどで利用が可能。
プラスエリアモードを使うことで、山奥や室内など圏外になりがちな場所でも使える可能性が上がりますので、電波が弱いと感じている時は検討してみる価値があります。
WiMAX通信モード | 利用回線 | データ容量制限 | 料金 |
---|---|---|---|
スタンダード | au 5G(2~3.5GHz) au 4G LTE(2GHz) WiMAX+(2.5GHz) | 無制限 | 無料 |
プラスエリアモード | au 5G(2~3.5GHz) au 4G LTE(2GHz) au 4G LTE(800GHz)※1 WiMAX+(2.5GHz) | 1ヶ月15GB ※スタンダードに変更すれば 制限解除可能 | 1,100円 |
プラスエリアモードやプラチナバンドについて、もっと詳しく知りたい。という方は下記の記事をご参考ください。
ワイモバイルの電波が悪い場合の最適な乗換え先
ワイモバイルの電波が弱くて困っている方も、クラウドSIMにしてみると改善することが多いです。
ワイモバイルはWiMAX同様の実質無制限プラン(アドバンスオプション)になってから、速いけどエリアが狭く障害物にすごく弱いAXGP回線をメインに使っています。
AXGP回線は、WiMAXが弱くなる場所で圏外、障害物等なにもない平地でもなぜか電波2本だけという例の報告もよくあります。
結果的にWiMAXの下位互換サービスといった立ち位置になっているのが現状です。
そのため単純に、3大キャリアのLTE回線が使えるクラウドSIMにすれば電波環境が改善されて、安定した速度が出る用になる可能性があります。
LTE系(クラウドSIM・SoftBank等)の電波が悪い場合の最適な乗換え先
LTE系ポケット型WiFi(クラウドSIM・SoftBank等)は最もエリアが広いポケット型WiFiです。
そのため、LTE系ポケット型WiFiで電波が弱いと感じている方の場合、ポケット型WiFiを活用した最適な解決策はないのが現状です。
家での遅さや繋がりにくさを感じているのであれば、光回線に乗り換えてWiFiにする以外の方法はありません。
ただ外でポケット型WiFiを使っていて無くなると困るのであれば、毎月安く使える低容量プラン(20~50GB)のポケット型WiFiと光回線を併用して、足りない分をテザリングで補うのが最適です。
ポケット型WiFiが繋がらない時のまとめ
Wi-Fiに繋がってるけど、ポケット型WiFiが繋がらないという現象は多々あり、大抵些細な問題であることが多いので、ほとんど繋がるようになります。
ほとんどは端末側やポケット型WiFi側の設定だったり、何らかの些細なエラーが多いので、ここでご紹介したことをお試しください。
ただ稀に、高い建物が建って電波が悪くなったり、何かしらの電磁波の影響で電波が繋がりにくくなったりする可能性も考えられます。
ご紹介した内容でも改善しない場合は、テクニカルサポートを受ける必要があるので、ポケット型WiFiのサービス提供元や、端末サポートに連絡してみてくださいね。