ソフトバンク(SoftBank)のスマホを使っていると、「ソフトバンクのポケットWi-Fiにするとセット割でスマホ代も安くなってお得だよね?」と考えるかと思います。
しかし、残念ながらソフトバンクのポケットWi-Fiはおすすめできる人は非常に少ないというのが現状です。
その一番の理由は「データ容量が少ないのに月額料金が高くコスパが良くないから」で、ソフトバンクスマホ利用者であっても他のポケット型Wi-Fiの方が断然コスパが良いです。
ここからは、ソフトバンクのポケットWi-Fiの料金やエリア、速度制限などを詳しくお伝えした後、他ポケット型Wi-Fiと料金・エリア・端末スペックなどを比較していきます。
瀬戸根 弘宜
ネット回線アドバイザー
神戸新聞社が認めるネット回線アドバイザーであり株式会社LIFEFiTの代表取締役。利用ユーザーのことを第一に考えた、本来あるべきインターネット回線の選び方を提唱。Yahoo知恵袋専門家でもある。
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ソフトバンクのポケットWi-Fiの基礎情報|料金・端末・エリア・制限など
ソフトバンク(SoftBank)が取り扱っているポケット型Wi-Fi専用プランは以下の3種類です。
プラン名 | 50GBプラン | 3GBプラン | データシェア |
---|---|---|---|
対応回線 | 5G/4G ※5Gは5G用端末が必要 | 5G/4G ※5Gは5G用端末が必要 | 5G/4G ※5Gは5G用端末が必要 |
データ容量 | 50GB | 3GB | スマホプラン次第 |
月額料金 | 5,280円 | 990円 | 1,078円 |
その他料金 | 端末代 (A101ZT:28,800円) | 端末代 (A101ZT:28,800円) | 端末代 (A101ZT:28,800円) |
事務手数料 | 3,300円 | 3,300円 | 3,300円 |
速度制限 | 50GB超過後 月末まで128Kbps | 3GB超過後 月末まで128Kbps | プラン容量超過後 月末まで128Kbps |
契約期間 | 縛りなし | 縛りなし | 縛りなし |
支払い方法 | クレジットカード 口座振替 | クレジットカード 口座振替 | スマホと同じ |
スマホ割引 | なし | なし | なし |
3年合計 | 222,180円 | 67,740円 | 70,908円 |
いずれのプランも最大50GBとなっており、SoftBankスマホの割引もありません。そのため、どのプランを契約しても、上記料金がダイレクトにかかってきます。
メインは50GBプラン
月額合計 (内訳1+内訳2) | 5,280円 |
内訳1 (基本プラン) | 1,078円 |
内訳2 (デーやプラン50GB) | 4,202円 |
1ヶ月にデータ容量50GBまで使えるプランで、50GB超過後は月末まで厳しい速度制限(128Kbps)に掛かります。
データ容量を追加購入することで速度制限を即時解除可能ですが、費用は1GB追加=1,100円と非常に割高になっています。
最近のポケット型Wi-Fi業界のメインプランは、1ヶ月100~150GBで3300~4600円程度なので、かなり割高なプラン内容になっています。
ソフトバンクで取扱いしているポケット型Wi-Fi端末
ソフトバンクで取扱いしているポケット型Wi-Fi端末は3種類あります。
5G用端末 (主力機種) | 5G用端末 | 4G用端末 | |
---|---|---|---|
イメージ | |||
機種名 | Pocket WiFi 5G A101ZT | Pocket WiFi 5G A004ZT | Pocket WiFi 802ZT |
メーカー | ZTEコーポレーション | ZTEコーポレーション | ZTEコーポレーション |
機種代金 | 28,800円 | 66,240円 | 27,000円 |
発売日 | 2021年7月16日 | 2021年3月19日 | 2019年7月26日 |
通信速度 | 下り(ダウンロード) 5G:2.4Gbps 4G:838Mbps 上り(アップロード) 5G:110Mbps 4G:46Mbps | 下り(ダウンロード) 5G:3.0Gbps 4G:838Mbps 上り(アップロード) 5G:298Mbps 4G:46Mbps | 下り(ダウンロード) 4G:838Mbps 上り(アップロード) 4G:46Mbps |
連続使用時間 (バッテリー持ち) | 約5~7時間 | 約3~7時間 | 約12時間 |
バッテリー容量 | 5,300mAh | 4,100mAh | 3,000mAh |
Wi-Fi規格 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax (2.4GHz/5GHz) | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz) |
サイズ | W141×H69×D15.9mm | W133×H73×D18.6mm | W112×H67.5×D15.6mm |
重量 | 240g | 225g | 153g |
同時接続台数 | 30台 | 30台 | 16台 |
SoftBankの主力機種はA101ZTである
ソフトバンクのポケットWi-Fiの今の主力機種はA101ZTで、旧5G端末よりスペック上の速度劣るものの、端末代がA004ZTの半分以下の28,800円となっています。
また、A004ZTよりバッテリー持ちが良くなっているのも特徴で、ミリ波以外の5G回線全てに対応しており、スマホと同程度のエリアの広さを確保しています。
ソフトバンクのポケットWi-Fiを選ぶ際は、A101ZTをお選びいただくことを推奨いたします。
ソフトバンクのポケットWi-Fiの対応エリア
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、端末ごとに対応エリアが異なります。
現在の主力機種であるA101ZTのエリアは以下の通りです。
ソフトバンクのポケットWi-Fiで使えるキャンペーン一覧
2021年11月時点に使えるキャンペーンはありません。
スマホ割引もなければ、端末代の分割における割引もありません。また家族割引も対象から外れています。
以下キャンペーンを紹介しているサイトも見かけますが、既にデータ専用プラン自体が変わり適用外となったので、キャンペーンは使えなくなっているのでご注意ください。
- 半年おトク割
- 家族割引(みんな家族割+)
- おうち割 光セット
半年おトク割(現在適用不可)
端末購入と同時にポケット型Wi-Fiを契約した方を対象に、6ヶ月間だけ毎月1,000円割引されるキャンペーンです。
対象プランは過去のメリハリforフラットなどが対象で、現在の「データ通信専用50GBプラン」では受けられません。
新みんな家族割・みんな家族割+(現在適用不可)
ソフトバンクのスマホ/タブレットを契約している回線数に応じて、各スマホで500円~2000円割引が受けられる割引キャンペーンです。
ただ、現在の「データ通信専用50GBプラン」では受けられません。
割引額 | 2人:毎月-500円割引 3人:毎月-1,000円割引 4人:毎月-2,022円割引 ※4人以上は変動なし |
対象プランは、「データプランメリハリ無制限」「データプランメリハリ」「データプラン50GB+」「データ定額 50GBプラス」「データ定額 50GB」です。
おうち割 光セット(現在適用不可)
ソフトバンク光・SoftBankAirなどのブロードバンドサービス(固定回線等)と、同一名義でソフトバンクのスマホやタブレット・ポケット型Wi-Fiなどを契約している方を対象に、スマホやタブレットの月額料金を毎月1,000円割引してくれるというものです。
ただ、現在の「データ通信専用50GBプラン」では受けられません。
簡潔にお伝えすると、ソフトバンクのポケットWi-Fiは割引がないので、ソフトバンクスマホを使っているからメリットがあるというわけではないということです。
キャンペーンは時期によって急に適用されることがあるため、最新情報はSoftBank公式サイトの料金シュミレーターを行っていただくとわかります。
→料金シュミレーターはこちら
SoftBankスマホで割引をうけるならモバレコAir(ソフトバンクエアー)がおすすめ
ポケット型WiFiだとSoftBankスマホ割引がありませんが、据え置き型のソフトバンクエアーでなら割引対象になります。ただし、据え置き型なので、外で使いたいという方には向いていません。
モバレコAirであれば、最大1,100円スマホ1台につき毎月割引になるので、通信費全体を抑えたいと考えているのであれば、一考の余地はあるかと思います。
家でしか使わないと考えているのであれば、ぜひモバレコAirもご検討ください。
ちなみにモバレコAirというのはソフトバンクエアーと同じですが、月額料金が圧倒的に安くなっています。
検討対象になりそうな方はぜひ以下ページもご覧ください。
ソフトバンクのポケットWi-Fiを他社と徹底比較!料金や速度はどうなのか
冒頭でソフトバンクのポケットWi-Fiはコスパが良くないとお伝えしましたよね。
そこで、実際のところどうなのかわかるように「対応エリア」「データ容量」「月額料金」「通信速度」を比較しました。
対応エリアを比較|安心して使えるのはどれ?
ポケット型Wi-Fiを選ぶ時に大切なのは、使いたいところでしっかりと繋がるか?です。
だからこそ最初に対応エリアを比較してみました。
都会 (東京) | 地方 (沖縄北部) | |
---|---|---|
ソフトバンク | ピンク・紫=5G、黄色=LTE | ※黄色は4GLTEのエリア内 |
WiMAX+5G (カシモWiMAX) | 黄色=4GLTE、赤色・オレンジ色=5G | 黄色=4GLTE、赤色・オレンジ色=5G ※プラスエリアモード時はエリア拡大します |
クラウドSIM (Mugen WiFi) | 赤色=エリア内 | 赤色=エリア内 |
ドコモ | 黄色=LTE、赤色=5G | 黄色=LTE、赤色=5G |
Y!mobile | 紫色=エリア内、赤色=エリア外 | 紫色=エリア内、赤色=エリア外 ※北部はほぼ壊滅状態です。 |
WiMAX+5Gのプラスエリアモード時のエリア
プラスエリアモードは、auで最もエリアの広いプラチナバンド回線が使える用になるモードです。
※プラスエリアモードは繋がるエリアが広くなる代わりに、プラスエリアモード利用時は1ヶ月15GB制限になるので、つながらない時だけ利用するようにしましょう。
結論からいえば、最も繋がるエリアが広いのは「ドコモ・ソフトバンク・クラウドSIMが同列1位」です。次に「2番手はWiMAX+5G」で、「Y!mobileは最下位」となります。
Y!mobile自体のエリアは、実はソフトバンクと変わらないのですが、Y!mobileは通常7GB制限プランで、アドバンスモードにしないと無制限(3日10GB制限)として利用できません。
ただ、アドバンスモードにするとエリアの狭いAXGP回線とLTE回線しか使えなくなるため、極端に対応エリアが狭くなります。
どこでも安心して利用できるという意味では、ドコモ・ソフトバンク・クラウドSIMの3社ですが、WiMAX+5Gでも田舎であっても人の住んでいる地域であればエリア内である事が多いので、一度利用される場所でエリア判定をしてみてください。
ちなみに、Y!mobile(アドバンスモード時)はエリアマップよりも繋がるエリアが狭い印象で、室内で利用した際に極端に電波が弱くなることが割とあるため、エリア的安心感を得たい方は除外されることを推奨します。
クラウドSIM・SoftBank・ドコモのポケット型Wi-Fiは極端に田舎でもない限りエリア確認をする必要は基本ないですよ。
→ソフトバンクのエリア確認はこちら
→ドコモのエリア確認はこちら
→クラウドSIMのエリア確認はこちら
※SoftBankの4G回線で判定するのが一番
→Y!mobileのエリア確認はこちら
※アドバンスモードは5G非対応
データ容量を比較|たくさん使えるのはどれ?
代表的なポケット型Wi-Fiの「WiMAX+5G」「クラウドSIM」「ドコモ」「Y!mobile」の4社とデータ容量を比較します。
データ容量 | 3日制限 | |
---|---|---|
ソフトバンク | 50GB | なし |
WiMAX+5G (カシモWiMAX) | 無制限 (実質150GB~) | 15GB |
クラウドSIM (Mugen WiFi) | 100GB ※業者次第で20~200GBもある | なし |
ドコモ | 無制限 (実質250GB~) | 非公開 |
Y!mobile | 無制限 (実質100GB~) | 10GB ※アドバンスモード時 |
データ容量は、ソフトバンクが最も少ない事がわかります。
そして、最も多いのはドコモのポケット型Wi-Fiで、次にWiMAX+5Gとなっています。
そもそもデータ容量はどのぐらい必要なのか?
利用する人次第で必要なデータ容量は違いますが、一般的には「月100GB」を選ばれる割合が最も多いです。
その理由は、1人あたりの平均利用データ容量で7割以上の方が100GB未満で足りていて、更に言えば41.5GB以下で済んでいる人の割合はそのうち約5割となります。
ただ、最近は使用するデータ容量自体が増えてきていて、40GB以下で足りていた人も50GB以上使う人が増えている傾向がありますが、50GB〜100GBの間のプランがありません。
ただ、50GBだと多めに使う時に足りなくなるということで、余裕をみて100GBプランのお得なポケット型Wi-Fiを選ばれる事が多いと容易に予想できます。
なにより100GBプランが最もコスパの良いプラン形態なので、選択肢として100GBに固まるのは必然といえます。
次に多いのが150GBですが、これは通信速度を含めた理由があるので、速度比較の箇所で順を追って解説します。
サービス別に必要なデータ容量一覧
サービス | 月100GB目安 | データ使用量 |
---|---|---|
Youtube (自動選択=480~720p) | 1ヶ月あたり 約182時間 222時間〜142時間 (自動選択設定時) 1日あたり 約6時間 7.4時間〜4.7時間 (自動選択設定時) | 360p:約200MB/1h 480p:約450MB/1h 720p:約700MB/1h 1080p:約1.3GB/1h |
hulu (中画質(推奨モード)) | 1ヶ月あたり 約170時間 1日あたり 約5時間 | 約590MB/1h |
NETFLIX (スタンダード:高画質(HD)) | 1ヶ月あたり 約83時間 1日あたり 約2時間 | 約1.2GB/1h (動画により変わる) |
Amazon Prime Video (スタンダード:高画質(HD)) | 1ヶ月あたり 約142時間 1日あたり 約4時間 | 約700MB/1h (動画により変わる) |
Amazon Music (自動音質) | 1ヶ月あたり 約1500時間 1日あたり 約50時間 | 約66MB/1h (高音質は258MB/1h) |
radiko(ラジコ) (自動音質) | 1ヶ月あたり 約3000時間 1日あたり 約100時間 | 約40MB/1h |
Youtube Music (自動音質) | 1ヶ月あたり 757時間 1日あたり 約25時間 | 約132MB/1h ※1曲5分高音質の場合 |
ネット閲覧 (Yahoo!トップページ) | 1ヶ月あたり 6,250時間 1日あたり 約208時間 | 約16MB/1h ※40ページ閲覧想定 |
画像のDL・UP (スマホ・デジカメ標準) | 1ヶ月あたり 2万枚 1日あたり 約666枚 | 約3~5MB/1枚 |
パワポ資料のDL・UP (10ページ+画像10枚構成) | 1ヶ月あたり 3,300資料 1日あたり 約110資料 | 30.15MB/1資料 |
メール (300文字程度のテキストのみ) | 1ヶ月あたり 約2千万通 1日あたり 約66万通 | 5KB/1通 |
GoogleMAP | 1ヶ月あたり 約6,666時間 1日あたり 約222時間 | 15MB/1h |
LINE(メッセージ) | 1ヶ月あたり 約2万通 1日あたり 約666通 | 30MB/100通 |
LINE(通話) | 1ヶ月あたり 約4,000時間 1日あたり 約133時間 | 約25MB/1h |
LINE(ビデオ通話) | 1ヶ月あたり 約333時間 1日あたり 約11時間 | 約300MB/1h |
1ヶ月あたり 約250時間 1日あたり 約8.3時間 | 400MB/1h | |
ZOOM | 1ヶ月あたり 166時間分 1日あたり 約5.5時間 | 600MB/1h |
通信速度を比較|使える・高速なのはどれ?
実測値 (平均) | スペック上 (メイン機種) | |
---|---|---|
ソフトバンク ※5G対応 | 下り:33.78Mbps 上り:10.2Mbps | 下り:2.4Gbps 上り:110Mbps ※A101ZT |
WiMAX+5G (カシモWiMAX) ※5G対応 | 下り:59.04Mbps 上り:15.68Mbps | 下り:2.7Gbps 上り:183Mbps ※Galaxy 5G Mobile Wi-Fi |
クラウドSIM (Mugen WiFi) ※5G非対応 | 下り:12.54Mbps 上り:6.69Mbps | 下り:150Mbps 上り:50Mbps ※U3 |
ドコモ ※5G対応 | 下り:162.31Mbps 上り:12.66Mbps | 下り:4.2Gbps 上り:218Mbps ※SH-52B |
Y!mobile ※5G非対応 | 下り:52.76Mbps 上り:5.26Mbps | 下り:2.4Gbps 上り:110Mbps ※803ZT |
通信速度だけでいえば最も速いのはドコモのポケット型Wi-Fiです。次にWiMAX+5Gで、3番目にY!mobileとなります。
ソフトバンクは5G対応機種なのに何故か遅いです。
最も遅いのはクラウドSIMですが、実のところコレはコレで全く問題ないという人も多いです。
通信速度はどの程度あればいいの?
結論からお伝えすると、下り10Mbpsあれば一般的な利用時に困ることはほとんどないです。
実際5Mbps出ていれば、Youtubeの標準画質程度なら止まることなく再生可能となっています。
しかし、2K画質以上の高画質動画の視聴やオンラインゲームをする場合は、下り25Mbps以上ある方が望ましいと言われています。
ただWEBサイトやSNSをみる時、10Mbpsと25Mbpsだと表示される速度はやはり25Mbpsのほうが写真がパッと表示される傾向にありストレスは少ないかもしれません。
ただそこまで気にしない、単純にネットにつながれば良い!と考えているのであれば、10Mbps程度で問題ないでしょう。
通信速度は速い方がいい気がしますが、30Mbps以上からほとんど体感的な差は感じないですよ。
なにか重たいデータをダウンロードする時も、ダウンロードさせる側のサーバー負荷が掛からないように、少しづつデータ転送されるように制御されているからです。
端末代金の比較|機種代が安いのはどれ?
ポケット型Wi-Fiは、月額料金だけでなく端末代もリアルに請求に関わってくるものなので、端末代金がいくらなのかも大切なポイントです。
機種名 | 機種代金 | |
---|---|---|
ソフトバンク ※5G対応 | Pocket WiFi A101ZT | 28,800円 |
WiMAX+5G (カシモWiMAX) | Galaxy 5G Mobile Wi-Fi Speed Wi-Fi 5G X11 | 無料 ※プレゼント |
クラウドSIM (Mugen WiFi) ※5G非対応 | U3 | 無料 ※レンタル |
ドコモ ※5G対応 | SH-52B | 35,640円 |
Y!mobile ※5G非対応 | Pocket WiFi 803ZT | 25,200円 ※新規契約時18000円割引 |
WiMAX+5G(カシモWiMAX)とクラウドSIM(Mugen WiFi)だけが無料で、ソフトバンク・ドコモ・Y!mobileはいずれも安くはない端末代がかかります。
月額料金はまた別なので、端末代は安い方が良いですよね。
端末代は契約時と解約時に大きく関わってくる要素で、端末代を一括払いにすると初期費用がそれだけ高額になります。また分割にしたとしても月額料金+割賦代と毎月高額になるだけでなく、解約時に残債があれば安くない金額を払わなければならないことにもなります。
端末代有料のポケット型Wi-Fiは契約期間の縛りがないですが、実際は違約金を払う方が安い事が多いので、どっちがトクかといえば初期費用を抑えるほうではないでしょうか。
料金の比較|総合的に安いのはどれ?
最後の比較ですが、個々までの比較結果を反映させた上で、総合的なコスパが分かるように比較しました。
ここからは、各ポケット型Wi-Fiで人気のある業者をピックアップして比較表に入れています。
ポケット型Wi-Fi | 3年実質総額 (実質月額) | 月額料金 | 端末代 | キャッシュバック | データ容量 | 通信速度 | 契約期間 (違約金) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ソフトバンク | 227,460円 (6,147円) | 毎月:5,280円 | 28,800円 | なし | 50GB (3日制限:なし) | 下り 33.78Mbps 上り 10.2Mbps | 縛りなし 解約金0円 |
WiMAX+5G (カシモWiMAX) | 142,316円 (3,846円) | 毎月4,378円 (初月:1,408円) | 無料 | 15,000円 ※Amazonギフト券 | 無制限 (3日制限:15GB) | 下り 59.04Mbps 上り 15.68Mbps | 3年間 1~12ヶ月目 20900円 13~24ヶ月目 15400円 25ヶ月目以降 10450円 更新月(37ヶ月目) 0円 |
WiMAX+5G (Vision WiMAX) | 167,050円 (4,514円) | ~2ヶ月:4,400円 3ヶ月~:4,950円 | 無料 | 15,000円 ※現金 | 無制限 (3日制限:15GB) | 下り 59.04Mbps 上り 15.68Mbps | 3年間 1~12ヶ月目 28050円 13~24ヶ月目 21450円 25ヶ月目以降 14300円 更新月(37ヶ月目) 0円 |
クラウドSIM (Mugen WiFi) | 127,366円 (3,442円) | 毎月:3,718円 | 無料 | 13,500円 ※現金 | 100GB (3日制限:なし) | 下り 12.54Mbps 上り 6.69Mbps | 2年間 1~12ヵ月 9,900円 13ヵ月~ 5,500円 25ヶ月以降 0円 ※自動更新なし |
クラウドSIM (AiR-WiFi) | 130,086円 (3,515円) | 毎月:3,278円 | 無料 | なし | 100GB (3日制限:なし) | 下り 24.39Mbps 上り 16.94Mbps | 1年間 1~12ヶ月 7700円 更新月:13ヶ月目 以降更新月以外 5500円 |
クラウドSIM (それがだいじWi-Fi) | 113,436円 (3,065円) | 毎月:2,978円 | 実質無料 ※月1100円×24ヶ月 ※2年間同額割引 | 5,000円 ※現金 | 50GB (3日制限:なし) | 下り 39.47Mbps 上り 23.46Mbps | 2年間 更新月以外 4950円 + 端末残債 更新月:25ヶ月目 |
ドコモ | 309,225円 (8,357円) | 毎月:7305円 | 35,640円 | なし | 無制限 (3日制限:非公開) | 下り 162.31Mbps 上り 12.66Mbps | 縛りなし 解約金0円 |
Y!mobile | 188,766円 (5,101円) | 毎月:4,818円 ※アドバンス時 | 7,200円 ※割引後 | なし | 無制限 (3日制限:10GB) | 下り 52.76Mbps 上り 5.26Mbps | 縛りなし 解約金0円 |
※3年総額及び実質月額には事務手数料も含めています(Vision WiMAXは無料)
※更新月として多い37ヶ月で計算しています。
3年実質総額と実質月額の計算方式について
3年実質総額=(月額料金×37ヶ月)+端末代+事務手数料+違約金-キャッシュバック
実質月額=3年実質総額÷37ヶ月
※小数点以下切り捨て
単純に料金だけでみると、50GBのそれがだいじWi-Fiが最も安いですが、実際は100GBのMugen WiFiと月380円程度の差しかありません。
この場合、たった月380円でデータ容量を2倍にできるMugen WiFiの方がお得に感じるのではないでしょうか。
また、クラウドSIMだと速度が遅くなりそうだ…という方の場合、Mugen WiFiから1,000円追加してもらうだけで月150GB以上使えるWiMAX+5Gに格上げされ、通信速度は平均50Mbps以上と非常に快適なものとなります。
しかも、ソフトバンクのポケットWi-FiよりWiMAX+5Gの方が安いのです。
単純な料金比較だけだと、ここまでの違いをみることができないわけですが、結局のところどれを選べばいいんだろう…?となっているのであれば、次のように考えてください。
次のように選ぶと失敗が少ないですよ。
50GBで済むなら「それがだいじWi-Fi」の方がコスパが良い
50GB使えるポケット型Wi-Fiのなかで最安値のそれがだいじWi-Fi。
ソフトバンクのポケットWi-Fiの半額以下で利用できるのも魅力ですが、クラウドSIMのなかで最速を誇り、通信速度の安定性も非常に高いです。
ただデメリットもあり、2年以内に解約すると端末残債と違約金ががかかってしまうため、2年以上使うという人に最適です。
50GBで十分事足りるけど、スペックもしっかりした安めのポケット型Wi-Fiを使いたいという人に最適です。
100GBで速度を気にしないなら「Mugen Wi-Fi」の方がコスパが良い
Mugen WiFiは、クラウドSIMのなかで最も人気のあるポケット型Wi-Fiです。
その理由は「100GB最安値級」「30日お試し期間あり」「クラウドSIMで珍しい2年後は端末返却不要」「2年後の自動更新なし」の4点があるからです。
キャッシュバック自体の受け取りは2回に分かれていて面倒かもしれませんが、しっかりと受け取ればその分だけお得にできるのは間違いありません。
50GBだと不安だから100GBでお得なポケット型Wi-Fiにしたい!という方に最適です。
100~200GBで速度がほしいなら「カシモWiMAX」が快適かつコスパが良い
カシモWiMAXは、1ヶ月無制限だけど3日15GB制限のため、実質月150GB使えるポケット型Wi-Fiのなかでは最安値となっています。
月額料金も実質3,800円代なので、100GBのMugen WiFiより少し割高になりますが、その代わりに通信速度が2倍以上速いので、高画質動画でも快適に視聴できます。
またWEBブラウジングやSNSの閲覧もストレスなく見れるので、大容量&高速通信で最もコスパの良いポケット型Wi-Fiと言っても過言ではないでしょう。
データ容量をたくさん快適に使いたい!でも安く抑えたいという方に最適なポケット型Wi-Fiです。
200GB以上で料金度外視で快適を求めるなら「ドコモ」にするべき
ドコモのポケット型Wi-Fiははっきり言って高いです。
しかし、1ヶ月無制限に使えて3日制限も緩いので、200GB〜300GBでも使えるだけでなく、業界トップクラスの高速通信ができます。
スペックという視点でいえば圧倒的なのは誰が見ても明らかです。
ただ、WiMAX+5Gの2倍程度の月額料金になってしまうので、お金をかけることに対して問題ない方にしか推奨できません。
結局、ソフトバンクのポケットWi-Fiはおすすめできない
結論からいえば、おすすめできる要素が無いです。
その理由は、ここまでの解説や比較でお分かりかと思いますが、簡潔にまとめると以下になります。
おすすめできない?
一言でいえばコスパが悪いにつきます。
- 使えるデータ容量が50GBと少ない
- データ容量の割に月額料金が他社より高い
- 端末代も比較的高めの設定
- 通信速度も5Gの割に遅い
ソフトバンクが好きだから!ということであれば、全然選ぶのは良いと思います!ただ、コストメリットがあるかといえば、決してそういうわけではありません。
他のポケット型Wi-Fiのほうがデータ容量も多く月額料金も安く、通信速度もしっかりと出るので、厳しい言い方をするとソフトバンクのポケットWi-Fiを選ぶ理由が見つかりません。
コスパという点ではどうしても弱いですね。
いつも革新的な安さを作るのが得意なソフトバンクがここまで手を付けていない時点で、力を入れていない分野なのがわかりますね。
※実際モバイルWi-Fi業界は低収益・ストック型なので力を入れても儲からないのでしょう。
ソフトバンクのポケットWi-Fiを契約する場合|どこで契約できる?
ソフトバンクのポケットWi-Fiを契約できる場所は3箇所しかありません。
- ソフトバンクショップ
- 家電量販店
- ソフトバンクオンラインショップ
どこで契約しても料金は変わりませんので、お好きなところで契約していただければと思います。
ただ、家電量販店は時期によっては5,000円程度の商品券プレゼントなどを行っている場合もあるので、できれば大きめの家電量販店に行き、新規契約する場合の特典がないか?と聞いてみるのをおすすめします。
個人的な見解ですが、ソフトバンクは営業に力を入れているので、ポケット型Wi-Fiだけの契約でいっても、スマホやタブレットなどの営業をされるかと思います。
しかもこれがまたうまいので、意思は強めに持っていくのを推奨します。
ソフトバンクのポケットWi-Fiによくある質問
- 解約時の違約金は本当に掛からないの?
- レンタルプランはないの?
- 速度制限はどんなもの?
- データ無制限プランはないの?
- 法人でも契約できる?
上記質問について1つずつ回答していきます。
解約時の違約金は?
2019年9月13日以降に申し込みした場合、解約時の違約金は発生しないのでご安心ください。
ただ、この期間以前に申し込みをされた場合、途中解約時の違約金10,780円等がある場合があります。
レンタルプランはないの?
ソフトバンク公式ではレンタルプランは扱っていません。
レンタルWi-Fi業者であれば、ソフトバンク回線を利用したポケット型Wi-Fiをレンタルできるので、そちらの業者をご利用いただくことを推奨いたします。
速度制限はどんなもの?
ソフトバンクのポケットWi-Fiの速度制限は、契約中のプランの規定データ容量を超過した時から、通信速度は128Kbpsに制限されます。
データ容量カウントがリセットされる翌月月初まで制限にかかってしまいます。
ちなみに128Kbpsという速度は、WEBサイトも満足に開けないほど遅い速度なので、基本的には使えない速度だとお考えください。
できれば速度制限に掛からないように、100GBや150GB以上使えるWiMAX+5Gにされることを強くおすすめします。
データ無制限プランはないの?
ソフトバンクのポケットWi-Fiに、データ無制限プランはありません。
ちなみに、レンタルWi-Fi業者では、多くの業者が無制限をうたっていますが、1日3GB使うと制限にかかるプランばかりで、完全無制限プランはありません。
多くの人にとって無制限っぽく使える無制限プランであるとお考えください。
法人でも契約できる?
データ通信専用50GBプランのみ法人でも契約できます。
プラン名 | データ通信専用 50GBプラン |
月額料金 | 5,280円 |
個人向けプランとの違いは、支払い方法に請求書払いが増えるぐらいで、それ以外の違いは基本的にありません。
ちなみに法人契約するポケット型Wi-Fiとして見ても割高なので、他のポケット型Wi-Fiを法人契約されることを強くおすすめします。
まとめ
ソフトバンクのポケットWi-Fiは、最大50GBまでしか使えない上、月額料金は150GB以上使えるWiMAX+5Gより高く、コスパは良いとはいえません。
また、エリア自体はクラウドSIMと同等で、同じ50GBプランであれば、それがだいじWi-Fiなら半額程度で利用でき、通信速度も同等程度でした。
結局、ソフトバンクのポケットWi-Fiは現段階ではおすすめできないという結果になっています。
ぜひ、後悔のない選択をしてくださいね。