ドコモのポケット型WiFiはレンタルできる？公式と他社の料金・速度を徹底的に比較

「短期間だけポケット型WiFiを使いたいけど、契約するのは高くつきそう…」そんなお悩みを解決できるのがポケット型WiFiのレンタルサービスです。

レンタルのメリットは、「端末代金がいらない」「短期間だけ利用したい」といった融通がききやすいとところです。

ポケット型WiFiをレンタルしたいと考えている方は、「田舎に出張の予定が入った」など遠方に行く利用シーンや、「光回線工事が入るまでの短期間だけ借りたい」などが想定されます。

であれば失敗は避けたく、レンタルするなら広範囲のエリア・高速通信に越したことはありません。

今回の記事は、エリア・通信速度に定評があるドコモのポケット型WiFiは、どこでレンタルするのがよいのかをまとめてみました。

ドコモ回線のポケット型WiFiをレンタルできる業者一覧

ポケット型WiFiをレンタルしている業者は国内にも25社以上存在しています。

その中で、ドコモ回線のポケット型WiFiを取り扱っているレンタル業者を5社ご紹介します。

• NETAGE
• どこでもネット
• WiFiレンタルジャパン
• カシモバ
• みんなのWiFi

NETAGE

Mobile Planningが運営する「NETAGE（ネットエイジ）」は、各スマホキャリアの機種を豊富に取り揃えており、個人レンタルの他に法人レンタルも対応できます。

またドコモ回線を利用したポケット型WiFiは2種類から選択ができます。

	FS040W	FS030W
端末イメージ
通信容量	30GB/月	25GB/月
料金	700円/日 9,000円/月（1日あたり290円）	660円/日 8,800円/月（1日あたり283円）
最大通信速度	受信時最大300Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大37.5Mbps
バッテリー	約20時間	約10時間
重量	約142g	約128g
同時接続台数	15台	15台
WiFi規格	IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)	IEEE802.11a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)
インターフェース	USB Type-C端子（USB3.0）	microUSB（USB2.0）
同梱品	ACアダプター・USBケーブル	ACアダプター・microUSBケーブル
安心補償	40円／日（月上限400円）	40円／日（月上限400円）
対応エリア	国内：利用可 海外：利用不可	国内：利用可 海外：利用不可

NEWモデルとして「FS040W」が登場し、前作「FS030W」と金額はほぼ変わらず、通信速度や通信容量、バッテリー容量がアップしました。

どこでもネット

どこでもネットはコストの削減を行っており、業界屈指の格安レンタル料金199円／日~利用することができるレンタル業者です。

平日16時までのレンタル申込みで最短翌日のお届けができ、受取は自宅以外でも空港や宿泊先のホテル、会社や病院にも配送が可能です。

ドコモのポケット型WiFiは1機種のみになります。

	Huawei HW-01F
端末イメージ
通信容量	7GB/月
料金	15日プラン：5,280円（352円/日） 31日プラン：7,425円（240円/日） 60日プラン：13,200円（220円/日） 90日プラン：18,480円（205円/日） 120日プラン：22,770円（190円/日） 180日プラン：32,999円（183円/日） 270日プラン：47,190円（175円/日） 360日プラン：57,750円（160円/日）
最大通信速度	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps
バッテリー	約6~7時間
重量	約98g
同時接続台数	10台
WiFi規格	IEEE 802.11 a/b/g/n準拠
インターフェース	microUSB（USB2.0）
同梱品	・ACアダプター ・USBケーブル ・マニュアルなど
安心補償	【ライト】 500円/回 【プレミア】 1,000円/回
対応エリア	国内：利用可 海外：利用不可

レンタル業界の中では安くレンタルはできますが、機種がHW-01Fと少し古く、ドコモでも2014年3月に発売されたポケット型WiFiです。

HW-01Fをレンタルするのであれば、ドコモに固執せず別の機種をレンタルする方がかしこい選択と言えます。

また長期利用者向けに長期レンタルプランが用意されていますが、1日あたりの金額に惑わされず、必要な日数分をレンタルするようにしましょう。

WiFi RENTAL JAPAN

WiFiレンタルジャパンでは、ドコモ回線を利用したポケット型WiFiが1機種しかありません。

また取り扱っている「docomo 31日 JT101」はプリペイドSIMを使用されており、31日間レンタルが必須になります。

	docomo 31日 JT101
端末イメージ
通信容量	45GB/月 ※3日間制限あり（3日合計4.5GB利用で256Kbps）
料金	6,500円/31日間
最大通信速度	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps
バッテリー	約8時間
重量	約90g
同時接続台数	5台
WiFi規格	2.4GHz, 802.11b/g/n
インターフェース	microUSB（USB2.0）
同梱品	記載なし
安心補償	700円
対応エリア	国内：利用可 海外：利用不可

プリペイドデータSIMが入っている特殊なポケット型WiFiですが、1ヵ月に利用できる通信容量が45GBとレンタル業者の中では豊富に利用できます。

しかし31日間の固定期間になっており、それ以上もそれ以下もなく予定変更になっても延長することはできません。

カシモバ

カシモバは1日のレンタル料金が業界で最安レベルになっており、補償金額も合わせて安いレンタル業者です。

ドコモのポケット型WiFiは1機種のみの提供になっており、3~4日ほどの短期間でのレンタルではとっつきやすい価格設定です。

	E5577
端末イメージ
通信容量/料金	月7GB：400円/日(月5,600円) 月3GB:230円/日
最大通信速度	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps
バッテリー	約12時間
重量	約112g
同時接続台数	10台
WiFi規格	IEEE802.11a/b/g/n
インターフェース	microUSB（USB2.0）
同梱品	・ACアダプタ ・microUSBケーブル ・説明書
安心パック	510円~1,530円 ※期間によって変動
安心パックフル	920円~3,060円 ※期間によって変動
対応エリア	国内：利用可 海外：利用不可

2017年に発売したHuawei製のポケット型WiFi「E5577」は少し特殊で、モバイルバッテリーで利用することができ、もしものときに別の使い方で役立つことがあります。

ただし、本体はmicroUSB（タイプＢ）になっているため、スマホと接続できるケーブルが必要になります。

みんなのWiFi

みんなのWiFiは長期出張など長くレンタルしたい方や、引っ越ししたてで一時的にレンタルしたい方に短期間から長期間まで大容量でレンタルすることができます。

またドコモ・au・ソフトバンク回線が利用できるポケット型WiFiの品揃えが豊富です。

	U3	U2	JT201
端末イメージ
通信容量	300GB/月 ※10GB/日の制限あり	200GB/月	30GB/月
料金	4,280円/1週間 7,980円/月	600円/日 6,850円/月	400円/日 4,580円/月
最大通信速度	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps
バッテリー	約13時間	約13時間	約9時間
重量	約125g	約151g	約90g
同時接続台数	10台	5台	10台
WiFi規格	IEEE802.11b/g/	IEEE802.11b/g/n	2.4GHz 802.11b/g/n
インターフェース	USB Type-C端子（USB3.0）	microUSB（USB2.0）	microUSB（USB2.0）
同梱品	ACアダプタ・USBコード	ACアダプタ・USBコード	ACアダプタ・USBコード
安心補償	500円/月	500円/月	500円/月
対応エリア	国内：利用可 海外：利用不可	国内：利用可 海外：利用不可	国内：利用可 海外：利用不可

ドコモのポケット型WiFiは3種類の中から選ぶことができ、無制限プランはないものの通信容量は最大300GB/月と豊富に利用することができます。

ドコモのポケット型WiFiレンタル前に知っておくべきこと

ドコモのレンタル業者を解説してきましたが、レンタルする前に知っておきたい、注意したい要点をまとめておきます。

• 1GBの容量はどのくらい利用できる？
• ドコモ回線ポケット型WiFiは無制限プランがない
• レンタル業者からドコモ回線のポケット型WiFiをレンタルするのが基本
• ドコモ公式サイトでもレンタルできるが高すぎる
• ドコモ5G回線のレンタルは公式サイトしかない
• レンタル業者のドコモ回線のポケット型WiFiは遅い可能性がある。

それぞれ解説していきます。

1GBの容量はどのくらい利用できる？

普段スマートフォンやパソコンを利用する上で、通信容量を気にして利用する方はあまりいないと思います。

旅行中に速度制限がかかってしまっては、せっかくの旅行も台無しになります。

1GBがどのくらい利用できるのか大まかにまとめてみたので、参考にしてもらえれば幸いです。

		利用回数／時間
	WEB閲覧	約4,000ページ
	メール送受信	約2,000通
	LINE	トーク：約40万回 音声通話：約40時間 ビデオ通話：約180分
	Zoom	音声のみ：約24時間 ビデオ通話：約1時間
	Google Map	約240回
	Instagram	閲覧のみ：約1.5時間
	Twitter	タイムライン閲覧：約4時間
	YouTube	高画質：約90分 標準画質：約120分 低画質：約180分

あくまで目安値になりますので参考程度にしてください。

レンタルした端末のデータ容量範囲内で、計画的に使用しましょう。

ドコモ回線ポケット型WiFiは無制限プランがない

よくポケット型WiFiの無制限プランというのを聞きますが、残念ながらドコモ回線では無制限プランはありません。

無制限で利用したい場合は、別キャリア回線（SoftBankなど）でレンタルする必要があります。

レンタル業者からドコモ回線のポケット型WiFiをレンタルするのが基本

ドコモ回線のポケット型WiFiを利用したい場合、どこでレンタルすればいいかと言うと、基本的にレンタル業者が最適です。

理由は公式より安くレンタルすることができ、かつ通信速度も、インターネット通信やSNS程度なら問題なく利用できます。

ドコモ公式サイトでもレンタルできるが高すぎる

株式会社ドコモCS モバイルレンタルセンターでドコモのポケット型WiFiをレンタルすることができますが、レンタル料金が高すぎます。

どのくらい高いのかレンタル業者と比較してみました。

	端末	通信容量	料金 (1日)	料金 (1ヶ月/31日)
ドコモ公式	N-01H L-01G SH-05L	6GB/月	6,050円/初日 550円/2日目以降	22,550円
NETAGE	FS040W	30GB/月	700円	9,000円
どこでもネット	HW-01F	7GB/月	–	7,425円 ※31日プランのみ
WiFiレンタルJAPAN	JT101	45GB/月	–	6,500円 ※31日プランのみ
カシモバ	E5577	7GB/月	400円/日	5,560円
みんなのWiFi	U2	200GB/月	600円/日	6,850円/月

以上のようにドコモ公式は桁が1つ違い、レンタル料金がバカ高くなっている他に、月々のデータ容量も6GBしかないためレンタルするメリットが全くありません。

ドコモ5G回線のレンタルは公式サイトしかない

高速通信の5G回線を利用したポケット型WiFiレンタルは公式しか展開しておりません。

どうしても「5G回線じゃないと…」という方はそういらっしゃらないかと思いますが、ドコモで5G回線のポケット型WiFiをレンタルすると、これもまた高額になっています。

	ドコモ公式
端末イメージ	SH-52A
通信容量	30GB/月
料金	15,400円/1日目 550円/2日目以降
31日間利用	31,900円
通信最大速度	【5G】 受信時最大4.2Gbps 送信時最大218Mbps 【4G】 受信時最大1.7Gbps 送信時最大131.3Mbps
平均通信速度

通信速度はさすがのドコモです。文句なしの高速通信が期待できますが、料金面は1日利用するだけでもレンタル業者の3ヵ月分ほどに匹敵します。

→ドコモポケット型WiFiレンタル料金表

レンタル業者のドコモ回線のポケット型WiFiは遅い可能性がある

前述した通り、公式は料金が高い割の高品質が期待できますが、レンタル業者のポケット型WiFiは「ドコモ回線」と謳っていますが、MVNO（低中速）のため速度が遅い可能性があります。

ドコモ回線のポケット型WiFiは何GBプランをレンタルすれば良い？

さて、ドコモのポケット型WiFiはレンタル業者で借りるほうがコスパが良いということを解説しましたが、レンタル業者もプランも様々あります。

またユーザーの利用用途も様々なため、自分がいつも「どのくらい」「何を」利用しているのかが判断基準になります。

• 100GB
  →動画閲覧、オンラインミーティングを主に利用する場合におすすめ
• 10~20GB
  模擬ニュースサイトの閲覧やメールの送受信、SNS（動画除く）の閲覧程度におすすめ

動画の閲覧やオンラインミーティングでの通信を主に使う場合は、月100GBは欲しいところです。

途中で通信制限がかかってしまい、使い物にならなくなることを防ぐため、余裕を持ったデータ容量でレンタルすることをおすすめします。

ドコモ回線のポケット型WiFiレンタルの料金比較

10~20GB程度の小容量プランか、それとも100GB以上の大容量プランがいいのかは、普段スマホで何を利用しているかによって大きく異なります。

各プランをどの業者でレンタルすればいいかを比較してみました。

7~20GBプランの料金比較

	NETAGE	どこでもネット	カシモバ
端末イメージ	FS030W	Huawei HW-01F	E5577
通信容量	25GB/月	7GB/月	7GB/月
料金	660円/日 8,800円/月 ※1日あたり283円	7,425円/月 ※1日あたり240円	400円/日 5,600円/月 ※1日あたり180円
通信速度	受信時最大150Mbps 送信時最大37.5Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps

30~50GBプランの料金比較

	NETAGE	NET RENTAL JAPAN	みんなのWiFi
端末イメージ	FS040W	JT101	JT201
通信容量	30GB/月	45GB/月	30GB/月
料金	700円/日 9,000円/月 ※1日あたり290円	6,500円/月 ※1日あたり209円	400円/日 4,580円/月 ※1日あたり147円
通信速度	受信時最大300Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps

100GB以上プランの料金比較

	みんなのWiFi	みんなのWiFi
端末イメージ	U3	U2
通信容量	300GB/月	200GB/月
料金	4,280円/1週間 7,980円/月 ※1日あたり257円	600円/日 6,850円/月 ※1日あたり220円
通信速度	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps	受信時最大150Mbps 送信時最大50Mbps

ドコモ回線のポケット型WiFiレンタルは2社がおすすめ

ドコモ回線のポケット型WiFiレンタルなら、おすすめは2社です。

• みんなのWiFi
• どこよりもWiFi

この2社は利用期間によっておすすめが変わります。

1ヶ月以内の利用なら「みんなのWifi」

最後に大容量プランと小容量プランともに、ドコモ回線でおすすめのレンタル業者は「みんなのWi-Fi」です。

理由は単純に安いからですが、安いのは1ヶ月以内の利用の場合に限ります。

みんなのWiFiはドコモ回線で唯一200GB/300GBの大容量プランが利用できるレンタル業者でもあり、小容量プランの料金も比較的安くなっています。

ちなみに、300GBプランは1日10GB制限がありますが、200GBプランでは利用制限がないため、たくさん利用したいときは気負いなく使えるところがおすすめです。

プラン	料金
30GB	1日 400円 1週間 2,200円 2週間 3,580円 3週間 3,980円 1ヶ月 4,580円 3ヶ月 12,000円
200GB	1日 600円 1週間 2,780円 2週間 4,280円 3週間 5,380円 1ヶ月 6,850円 3ヶ月 19,500円
300GB	1週間 4,280円 2週間 5,380円 3週間 6,850円 1ヶ月 7,980円 3ヶ月 22,000円

他大手のNETAGEよりシッカリ安く使えるのはもちろん、データ容量が少なすぎるカシモバと料金はほぼ変わらず、シッカリ安く利用できます。

1ヶ月以上の利用なら「どこよりもWiFi」

どこよりもWi-Fiは、MVNOのドコモ回線を利用した縛りなしプランのある契約型ポケット型WiFiです。

ただ値段がすごく安いのと、2種類の段階定額制プランがあるので、利用するデータ容量が不明な場合でもお得に利用することができます。

ただ、2ヶ月目以上からおすすめする理由は、契約時に事務手数料3,300円がかかってしまうからです。

しかし、通常のレンタルWi-Fi業者の料金より、1ヶ月1500~3000円ほど安い料金設定となっているので、2ヶ月目にはレンタルと並び、3ヶ月目にはどこよりもWi-Fiのほうが安いという状態になります。

プラン	料金
スタンダード （0~100GB）	0~5GB：1,400円 5~20GB：2,400円 20~50GB：3,400円 50~100GB：3,900円
プレミアム （0~200GB）	0~5GB：1,400円 5~20GB：2,400円 20~50GB：3,400円 50~100GB：3,900円 100~150GB：4,400円 150~200GB：4,900円

料金は利用した分だけとなっており、思ったより少ない場合は安く済みますし、思ったより多く使ってもものすごく安く、プランをわざわざ変更する必要もないので便利です。

20GB程度の利用なら、1ヶ月目からレンタルと総額ベースで差はありません。

まとめ

キャリアのレンタルだけは日本最速クラスですが、明らかにオーバースペック＆料金が高すぎですし、対応エリアも同じなので料金が安い会社を選ばれるのを推奨します。

レンタル業者は国内だけでも25社あるため、ドコモ回線に固執しなければ多種多様です。

またレンタルする人によって使い方は様々ですが、1日〜2週間程度のレンタルなら、圧倒的に「みんなのwifi」が安いです。

しかし、1ヶ月以上使う可能性もあるなら、いっそ契約してしまってもコスト的に損をしないことがおわかりいただけたのではないでしょうか。

ドコモ回線のポケット型WiFiレンタルを選ぶ基準は人それぞれかと思いますが、どのレンタルWi-Fiを選んでも速度はほぼ変わりません。