自宅の工事不要で使える『置くだけWiFi』を使いたい!docomo(ドコモ)にも置くだけWiFiがあるみたいだけど、『ドコモおくダケWi-Fi』ってどんなサービスなのか興味があって調べていませんか?

結論からいうと、『ドコモおくダケWi-Fi』は個人で利用できません。

そのため、docomo回線を利用したWiFiの情報や、置くだけWiFiの情報も踏まえて、docomoの置くだけWiFiについてお伝えします。

ついにでた

ドコモから個人向け置くだけWiFi「ホームルーター HOME 5G」が2021年8月に発売予定!
現時点で気になる人が情報収集をしているようです。

ドコモのホームルータ「Home 5G」の料金・スペックを徹底調査|メリット・デメリットから他社との違いまで

著者:瀬戸根弘宜
瀬戸根弘宜
私は新聞社に日本で結いるネット回線のプロとして認められた専門家です。13年以上にわたり累計2万人以上にネット回線選びのお手伝いをしてきた経験から、独自の観点や比較手法によって、後で後悔しないコスパの良いポケットWiFi・WiMAXの選び方をお伝えしている。
更にChat WiFiが運営するWiFi情報サイト「ちょっとWiFi」の監修者にも抜擢されました。

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ドコモおくダケWi-Fiとは?

docomoイメージ

ドコモおくダケWi-Fi』は、法人向けのドコモのLTE回線を利用した、キャリアフリーの公衆WiFiのことです。

簡単にいうと、飲食店や各社店舗のサービス品質向上等のため設置する無料WiFiのこと(導入企業は有料)です。

企業側がドコモおくダケWi-Fiを導入するメリット

主に下記のようなメリットが考えられます。

待ち時間対策になる

駅などの待合室や飲食店の待ち時間でWi-Fiを利用できると、スマホで暇つぶしができるようになるので、待ち時間を過ごしやすくできます。

集客アップになる

飲食店等でスマホを利用する人がほとんどの昨今、またスマホ速度制限対策としてWi-Fiを利用できるのが喜ばれます。

そのため、カフェや飲食店等であれば、Wi-Fiがあるからココにしよう!みたいな感じで選ばれる可能性が増えます。

サービス品質向上になる

電波の悪い場所でドコモおくダケWi-Fiが利用できれば、安定した通信を行えるようになります。

例えば、圏外になりやすいトンネル内や、地下などでWi-Fiが利用できると、喜ばれること間違いなしです。

また、従業員等も使えるため、職場のWi-Fi環境品質向上にもなります。

情報収集対策・インバウンド対策になる

海外からの旅行者など、ポケットWi-Fiをレンタルする人もいますが、1日のデータ利用制限などがあり、フリーWi-Fiが使えると旅行者に喜ばれます。

個人でドコモおくダケWi-Fiは申し込めないのか?

法人向けサービスなので、個人で申し込むことはできません。

また、家が飲食店や事務所を併設している場合でも、1日2時間までの利用しか制限されていないので、自由に放題で使えるWi-Fiでもありません。

そのため、サービス的にも個人向けではなく、事業している方のお客さん向けサービスとなります。

置くだけWiFiはSoftBankとWiMAXの2種類しか無い

ドコモの置くだけWi-Fiがないのはわかったけど、auはないの?という疑問もあるかたもいるかもしれませんね。

ただ結論からいうと、auの置くだけWi-Fi(auスマートポート)はWiMAXサービスをauが販売しているだけで、WiMAXより2年間で5万円ほど高いので選ぶ理由はほぼありません。

よって、置くだけWi-Fiは、『SoftBankAir』と『WiMAXホームルーター』の2種類だけとなります。

SoftBankAirとは

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SoftBankAirは、エリアは狭いが速度の早いAXGP回線をメインに、エリアは少し広めだが速度は普通のSoftBankLTE回線の一部を利用できる、SoftBankがサービス提供しているホームタイプのWi-Fiです。

販売自体は、SoftBank代理店であるYahoo!BB・NEXT・ライフサポート等がメインで強化しており、一部スマホショップの代理店でも扱っています。

月額料金
(基本)
4,880円
(12ヶ月間3,880円)
契約年数 2年
(実質4年)
端末代 54,000円
(1500円×36回分割払い)
解約金 9,500円×端末残債
キャンペーン 代理店各社でバラバラ
(30,000円キャッシュバックが多い)

参考 【口コミ】SoftBank Airを使った私の評価

WiMAXホームルーターとは

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UQコミュニケーションズが提供するWiMAX2+回線をメインで利用した、ほぼ使い放題がうりになっているホームタイプのWi-Fiです。

ちなみに、モード次第で、au4GLTEも利用することができますが、基本は使いません。

なぜなら、契約プランに関わらず、au4GLTE利用した月は7GB制限が付き、速度制限に殆どの方がかかるようになってしまうからです。

WiMAXは、モバイルタイプのポケットWi-Fiで圧倒的人気を誇り、累計2000万回線突破しただけでなく、まだまだ利用者が増えています。

補足
2000万回線といえば、日本人の5人に1人が利用しているような契約数となり、その数は膨大です。

また、WiMAXホームルーターは、モバイルタイプよりもアンテナが強化されており、受信感度がよく電波も入りやすいです。

月額料金 約4,000円
(プロバイダ次第)
契約年数 1〜3年
(プロバイダ次第)
端末代 基本0円
(BIGLOBE・UQ・auは有料)
解約金 プロバイダ次第
キャンペーン キャッシュバック30,000円

月額大幅割引など
(プロバイダ次第)

工事不要の置くだけWi-FiはWiMAXがよい

置くだけWi-Fiの中で選ぶ場合、WiMAXにする方が確実にコスパが良いと断言します。

その主な理由は下記3です。

  • 夜の通信速度が遅くなりづらい
  • 意味のわからない速度制限にかからない
  • 最低契約期間で解約がしやすい

夜の通信速度が遅くなりづらい

実際に利用してみたところ、SoftBankAirはスマホ利用者の多い時間帯になると速度が遅くなる傾向にありました。

というのも毎日ではないけど、1週間のうち4~5日は速度制限かな?と思うぐらいの速度になってました。

SoftBankAirの速度(夜21時頃)
夜21時の通信速度です。

昼間はそんなに気にならない通信速度ですが、実際にWi-Fi利用をしたい時間帯に2Mbps程度だと不便で、特にスマホのアプリダウンロードや更新時におそすぎてイライラすることもありました。

ただWiMAXは、夜でも10Mbps以上の通信速度は普通にでてくれるので、光回線ほどではないにしても安心して利用できます。

WiMAXでの速度(夜21時頃)
WiMAXと比較した画像

意味のわからない速度制限にかからない

SoftBankAirは、急に速度制限にかかったように遅くなることがあり、同じような状況に悩まされている方もいます。

3.63KB/sという数値を通信速度の単位Kbpsに変換すると、25Kbpsとなります。

この通信速度は、速度制限にかかった際の128Kbpsよりも遅いのですが、この速度だとSNSも動画も見ることができないです。

ダウンロードも数秒で終わるものが、何時間もかかるぐらいの速度の遅さです。

ちなみにWiMAXだと、速度制限にかかっても1Mbps程度の速度(スマホ版youtubeの通常画質なら再生できる程度の速度)です。

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WiMAXの遅くなった時の速度

この画像はWiMAXの通信速度を計測した時のものですが、一番遅くても1.2Mbpsでした。

ただ一時的なものだったのか、遅さを感じなかったので、実際はもう少しでていたのかな?と感じます。

どちらにしても、WiMAXのほうが通信速度制限にかかったとしても優れた速度がでるだけでなく、日常的に安心して利用できるといえます。

最低契約期間での解約がしやすい

  実質契約期間
(端末完済ベース)
最低契約期間 端末分割期間
SoftBankAir 4年 2年 一括 or 3年
(54,000円)
WiMAX
(GMOとくとくBB)
3年 3年 0年
(無料)
WiMAX
(BroadWiMAX)
3年 3年 0年
(無料)
WiMAX
(BIGLOBE)
2年 1年 一括 or 2年
(19,200円)
WiMAX
(UQ WiMAX)
2年 2年 一括 or 2年
(15,000円)
WiMAX
(auスマートポート)
2~3年 2年 一括 or 1~3年
(28,080円)

上記は、SoftBankAirとWiMAXの各社プロバイダの契約年数を出したものです。

SoftBankAirのプランとしての最低契約期間は2年間ですが、端末は基本3年分割となっています。一応、一括払いも選べますが、54,000円もするので分割にするのが一般的です。

その点、WiMAXはプロバイダにより最低契約年数が違うものの、長めのプロバイダは端末が無料、また契約年数が短いプロバイダは端末代が有料となっています。

ただ契約年数に合わせていたり、そもそも端末代が安いので、一括払いにしてもSoftBankAirの半分以下の負担で済みます。

SoftBankAirの場合、分割払いにしていると、2年後に解約を申し出た場合、端末残債11~12ヶ月分(16,500~18,000円)が解約時に請求されることとなり、不満をおぼえることでしょう。

更にいえば3年後に解約を申し出た場合、解約金9,500円を請求されることとなります。嫌な落とし穴のような契約内容になっているわけです。

ただWiMAXは、契約期間と合わせてくれているのが基本となっており、BIGLOBEのような極端に契約期間の短いプロバイダは、そもそもの解約金が1,000円と安いので、残債が残っていても負担は少ないです。

このことから、最低契約期間での解約がしやすいのがWiMAXなのです。

参考 置くだけWiFiのコスパ比較|お得に契約できる代理店までわかる

docomoのスマホ割引きはドコモ光のみ

docomoスマホユーザーだからこそ、docomoの置くだけWi-Fiを調べていたことと思いますが、docomoスマホの割引を受けられるのはドコモ光だけとお考えください。

docomoにもモバイルWi-Fiがありますが、結論からいうと6000円ぐらいになり、WiMAXの2倍の月額料金になるからです。

その点、ドコモ光は4,000円代で安定した高速通信が利用でき、docomoスマホ割引もしっかり受けられます。

だから、Wi-Fiは家でしか使わないけど、docomoスマホ割引をうけたい!という方は、ドコモ光にされることをつよくおすすめします。