WiMAX5Gいつから

2021年4月8日からWiMAXに5Gプランが登場し、取扱開始をしました!

現在、下記ページにてWiMAXの5Gプランに関する情報をより詳しく解説する記事を作成しました!

また、現時点で最安値のWiMAX+5Gプロバイダがわかるようにもしております。

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5G対応プロバイダを徹底比較

== 下記は4月8日以前の情報です。 ==

キャリアスマホの5G化が進み、無制限をうたうキャリアも出てきました。

ただWiMAXの5G対応はまだで、2021年3月時点でも3日10GB制限はなくなっていません。

そうは言っても5Gスマホもまだまだ高く、申込数の変化を見ていてもWiMAX需要はまだまだなくなる気配はありません。

WiMAXの5G対応はいつからなのか?また、現在5G対応のポケットWiFiも含めて、今後のWiMAX5Gについての予想をしました。

そもそも5Gとは?

5Gというのは、「モノのインターネット化(IOT)を可能にした第5世代通信(5th Generations)」のことです。

モノのインターネット化というのは、テレビや冷蔵庫等の家電製品、車やバイク、工場機械やスポーツ施設の設備等をインターネット接続できるようになることです。

4G通信では、スマホやタブレット等の通信端末だけでキャパが超過することもあり、そもそも様々なモノのインターネット化は不可能に近い状況でした。

ただ、5G通信による「低遅延」「高速通信」「大容量」という3つの大きな特徴により、モノのインターネット化が可能となったわけです。

WiMAXで5G通信できるようになれば、更に超高速通信&低遅延による途切れにくい通信が可能になります。

5Gで高速通信と大容量になる理由

4G通信(3.6GHz以下)よりも超高周波の通信が可能だからです。

5G通信では「sub6(3.6GHz~6GHz)」「ミリ波(30GHz~300GHz)」が利用できるので、今まで以上に1度のやり取りで通信できる容量とやり取り時の速度が増加します。

4Gと5Gの違い

ただし、5G通信には弱点もあります。

5Gは4Gを遥かに量がする超高周波通信になるため、障害物があると反射して目的地まで届きにくくなります。

そのため、4Gよりも更に多くの基地局の増設が必要になり、エリアが広がるまでかなりの時間を要することになります。

都市部や街中が5G対応エリアになったとしても、郊外はなかなか5G対応エリアにはならないでしょう。

5G以前の通信世代の歴史

通信世代は約10年ごとに変化しています。

その歴史を見てみましょう。

世代 年代 内容
5世代目(5G) 2020年 超高速通信化(1Gbps以上)
IOT化(モノのインターネット化)
4世代目(4G) 2010年 高速通信化(200Mbps以上)
動画・ゲームの増加
モバイル通信の大容量化
3世代目(3G) 2000年 中速通信化(10Mbps以上)
デジタル通信によるネット接続
ダウンロードコンテンツの増加
2世代目(2G) 1990年 低速通信(1Mbpsほど)
メールの登場、デジアナ通信
1世代目(1G) 1980年 電話等のアナログ通信

10年ごとと言っていますが、実質的には30年程度で大きな変化を見せています。

5Gと通信周波数5GHzは別物

5Gは通信規格の世代を表していますが、5GHz(ギガヘルツ)はWiFiルーターと端末の通信に利用するWiFi規格の通信周波数を表しています。

WiFi規格には、2.4GHz(11b/g/n)と5GHz(11n/a/ac/ax)があり、2.4GHzと5GHzで「届く距離」と「通信の安定性」が違います。

周波数 弱み 強み
2.4GHz ・電波干渉を受けやすい
(レンジ等で止まる可能性がある)
・対応端末が多い
・障害物に強い
(壁や扉の向こう側でもつながりやすい)
5GHz ・障害物に弱い
(扉や壁の向こう側だと弱くなりがち)
・遅延が少ない
(複数端末接続による)
・高速通信が可能

5Gはあくまでも、基地局~WiFiルーターまでの通信規格の世代です。

WiMAXの5G対応はいつから?

WiMAXの5G対応時期は未定です。

早ければ2021年夏以降に登場する可能性はあるかもしれません。

というのも、UQ WiMAXは下記のように述べているからです。

UQ WiMAXが保有する、WiMAX2+回線は、「バンド41は周波数利用効率が非常に高い。5Gへ対応することを進めることで、高速無線ニーズへ対応することができる」とも述べた。

 既存のモバイル通信サービスの周波数では、法制度上、まだ5Gの電波を利用できないが、総務省が5月13日に発表した「周波数再編アクションプラン」では、2.5GHz帯の通信システムについて、5Gおよび5G対応の新たな無線高速ブロードバンド(BWA)システムに発展できるよう、2020年夏ごろまでに制度を整備する方針が示されている。
引用元:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1252518.html

また、グループ企業のKDDI(auスマホ)は5G対応を進めているので、WiMAXがau回線をどのように融合してくるのかで決まってくるのではないかと思います。

5G対応エリアはまだまだ狭い

au5g回線のエリア

これは都市部における、auの5G対応エリアの状況です。

2021年8月現在、色付き◯に該当する場所でしか利用できず、大半は駅構内のみです。

ちなみにエリア内であっても、高周波のデメリットにより5Gにつながらないことが多く、まだまだ5Gを利用できる!といった状況ではありません。

「お!5Gにつながった!でもすぐ4Gになっちゃった。」という状況がほとんどです。

あと最低でも2~3年は5G通信の恩恵を受ける状況になるのは難しく、2025年ぐらいでようやく5Gを満足に利用できるようになるでしょう。

WiMAXが5G対応するとどうなる!?

WiMAXが5Gに対応するとどうなる

WiMAXが5Gに対応すると、実際どうなるのか?

厳密には分からないところですが、予測が成り立つ範囲では下記3つの変化が起きると思います。

  • 通信速度のスループットが5倍以上になる
  • 3日10GB制限が緩和される
  • 端末代or月額料金が上がる

少し簡単にみていきましょう。

通信速度のスループットが5倍以上になる

現在の4G回線でもWiMAXは平均35Mbpsほどでているので、モバイルWiFiルーターの中では速いほうですが、5Gに対応すれば通信速度は更に速くなると予想されます。

スループットとは

通信端末や製品スペック上に記載の通信速度ではない、「実際の通信速度のこと」をスループットといいます。

光回線でもそうですが、最大2Gbpsと言っても実際に出る速度は200Mbpsほどが平均です。WiMAXの最大下り速度は通常だと440Mbpsで、平均通信速度は35Mbpsほどです。

 

およそ10分の1程度がスループットとなるので、通常時に利用できる回線の通信速度が上がった分の10分の1程度の通信速度が期待できます。

3日10GB制限が緩和される

WiMAXはギガ放題プランでも3日10GB制限がありますが、5Gに対応することで利用できるデータ量のキャパシティーが増加するため、この制限が緩和される可能性があります。

更に、現状と同じ条件で緩和されるわけではなく、au回線も利用できる条件も付いた状態で緩和されるのではないかと思います。

将来的にはWiMAX2+回線&au4GLTE/5G回線という条件になるのが濃厚だと思われます。

ただそれも段階的な話で、早いうちはWiMAX2+&au4GLTE回線(ハイスピードプラスエリアモード)の規制緩和がされるのではないかと思います。

端末代or月額料金は上がる

5G対応端末と非対応端末の2種類のラインナップを用意するのではないか?と想像します。

というのも、5Gが広がると4G回線の価値は下がるので、WiMAXでau4GLTE回線を利用するための価格は下がるのではないか?と予想されます。

そのため、現状の料金設定でau4GLTEで利用できるデータ容量の増加がされるのではないか?と考えられます。

そして5G対応端末というと、モバイルWiFiルーターの現時点の性能では処理しきれない情報量に到達するため、現状よりも端末のCPUや内臓チップ、内臓アンテナのスペック向上が必然的に必要になります。

更に高周波帯の電波の送受信にはバッテリー消費が増加するため、バッテリーの増加も課題の一つです。

そうなると端末が少々大きくなったり、量産されていない材料を使う必要がでてくるので、初めの段階は端末代が現在みたいに無料ではなく有料設定になり、価格もあがると予想されます。

ただ端末代を相殺するための手段として、月々割引を導入して月額料金を現状より少しだけ高めに設定する可能性も考えられるので、現状としては何とも言えません。

ただ、WiMAX側が1台製造するコストや回線利用に対する負担額が増加するのは間違いないはずなので、何かしらの変化はあるのではないかと思います。

WiMAXが5G対応したときの料金を予想

現時点で5Gに対応しているポケットWiFiは、「docomo」と「au」の2つあります。

もしWiMAXで利用できるようになった場合、どの程度になるのか現在の状況から予想してみましょう。

auとdocomoの5G対応モバイルルーターの料金

docomo au
Wi-Fi STATION SH-52A Speed Wi-Fi 5G X01
端末 Wi-Fi STATION SH-52A Speed Wi-Fi 5G X01
メーカー SHARP SHARP
通信速度
(5G)
下り最大:4.1Gbps
上り最大:480Mbps
下り最大:4.1Gbps
上り最大:481Mbps
通信速度
(4G)
下り最大:1.7Gbps,
上り最大:131.3Mbps
下り最大:1Gbps
上り最大:112.5Mbps
連続通信時間 5G:約290分
premium4G:約280分
4G:約400分
5G:約220分
4G:約460分
バッテリ―容量 4,000mAh 4,000mAh
同時接続台数 18台 16台
端末価格 68,904円 71,500円

どちらのキャリアも5G端末の性能差はほとんどありません。

というのも、どちらも大元の端末は同じで、どちらもSHARPが製造しています。

一見少し違うように感じる部分も、キャリアが施している設定による違いのはずなので、本来端末側が持っているスペックに違いはないでしょう。

また、まだ5Gに対応しているモバイルWiFiルーター自体がほとんどありません。

WiMAXで5G対応するとすれば…

auの「Speed Wi-Fi 5G X01」と似た端末が製造される可能性があります。

そして現状SHARPが製造していますが、世界シェアトップのHUAWEIが参入してこないはずはないので、価格を抑えて商品を出してくることは容易に予想できます。

その結果、下記のような端末が登場するのではないでしょうか。

WiMAX au
??? Speed Wi-Fi 5G X01
端末 Speef Wi-Fi NEXT ●● Speed Wi-Fi 5G X01
メーカー SHARP or HUAWE製 SHARP
通信速度
(5G)
下り最大:4.1Gbps
上り最大:481Mbps
下り最大:4.1Gbps
上り最大:481Mbps
通信速度
(4G)
下り最大:1Gbps
上り最大:112.5Mbps
下り最大:1Gbps
上り最大:112.5Mbps
通信速度
(WiMAX2+)
下り最大:440Mbps,
上り最大:75Mbps
-
連続通信時間 5G:約200分
4G:約460分
WiMAX2+:約480分
5G:約220分
4G:約460分
バッテリ―容量 4,000mAh 4,000mAh
同時接続台数 15台 16台
端末価格 50,000~70,000円 71,500円

現状のWiMAX最速端末W06は、UQ WiMAXで15,000円、BroadWiMAXで無料提供されていますが、このような端末がなくなることはなく、「無料or格安でそこそこのスペック端末」と「有料(そこそこ高額)でハイスペック端末」に分かれる可能性があります。

WiMAX5Gに対するまとめ

結論から言うと、WiMAX5Gはまだ登場しない可能性が高いです。

そもそもWiMAXは独自のWiMAX回線を利用したサービスに注力しており、過去WiMAX回線からWiMAX2+回線に移行してきたのもここ7年の話です。

スマホのように高額で暴利な商品ではないため、設備投資にどこまで費用を回せるのか?というのも課題の一つに挙がっているはずです。

その結果、WiMAX回線の5G化はまだまだ先になるのではないか?ただし5Gと名乗らず別の名称で開発を進めているのではないか?とも考えられます。

将来的に通信速度はより早くなるとは思いますが、どちらにしても月額料金が高くなりすぎないよう、外で利用するモバイルWiFiとしての相場感で居続けられるように、何らかの工夫はしてくると思います。

WiMAXだけでなく5Gは最低あと2~3年先

そもそも5G回線の対応エリアが少しづつ広がっているとはいえ、エリア内でも5G回線をキャッチしないところもあるぐらいに不安定な状況です。

これはどのキャリアでもいえる話ですが、5Gの人口カバー率95%以上にならなければ、5Gで満足に利用できるといえる状況とは程遠いです。

ただ純粋な5Gで人口カバー率90%以上になるのは最低でも2022年以降の話です。4G回線の一部を疑似的に5G化(転用)したものを使って2021年末に無理やりもっていくことは可能ですが、通信品質の向上はあまりみられるとは思えません。

結果的に違いを感じるようになるのは、2022年~2023年の話でしょう。

それまではまだまだ時間があるので、既存のWiMAXを利用されるのをおすすめします。