フリーWiFiを店舗に導入する方法が知りたい!またコスパも考えて安く導入できる方法もあれば知りたくありませんか?
また、フリーWiFiってどんなサービスがあり、どんなメリットデメリットがあるのかを知り、今の状況にマッチするものを選びたいとお考えのはずかと思います。
この記事では、下記3点について詳しく解説しました。
- 店舗にお客様用フリーWiFiを設置する方法
- フリーWiFi選びの注意点
- 有料のフリーWiFiや無料のフリーWiFiのメリデメなど
あらゆる視点でメリットデメリットまでわかるようにしましたので、ぜひ最後までお読みください。
- 著者:瀬戸根弘宜
- 私は新聞社に日本で結いるネット回線のプロとして認められた専門家です。13年以上にわたり累計2万人以上にネット回線選びのお手伝いをしてきた経験から、独自の観点や比較手法によって、後で後悔しないコスパの良いポケットWiFi・WiMAXの選び方をお伝えしている。
更にChat WiFiが運営するWiFi情報サイト「ちょっとWiFi」の監修者にも抜擢されました。
→著者・監修者の詳細情報はこちら
店舗にフリーWiFiを設置する方法は2種類ある
お店にフリーWiFiを設置する方法は大まかに2種類あります。
- 店のネット回線にお客様用無線LANを購入して開放する
- フリーWiFi用のサービスを契約する
固定回線をWiFi化して無料で開放したのが基本的なフリーWiFiです。
この2つの方法については、1つづつ詳しくご説明していきます。
お客様用にWiFiを契約するというと、知名度が向上してきている「置くだけWiFi」や「ポケットWiFi」の2つを想像される事業主の方もいるかもしれませんが、ほぼ間違いなくやめておいたほうが良いです。
ポケットWiFi・置くだけWiFiは使わないほうがいい
主な理由は2つです。
- 複数人で利用すると通信速度が遅くなる
- 通信データ容量制限がかかる
そもそもポケットWiFiや置くだけWiFiというのは、複数人で利用するものではなく、1人で利用することを想定されたものです。
そのため、回線速度はそこそこ出ていたとしても、複数人(2~3人ぐらいか)で同時に利用すると、ポケットWiFiや置くだけWiFi機種側の処理が追いつかなくなり、データ上の通信速度関係なく利用者それぞれが体感するネット回線速度が大幅に低下してしまいます。
通信速度がでているけどPingが通らないといった現象(なぜか繋がらない)になりやすいということです。
また、ポケットWiFiや置くだけWiFiは、無制限をうたっていても月100GBぐらい目処に利用するものです。100GBというとYoutubeの中高画質で200時間ぐらいです。400人の人が毎日30分でもyoutubeを見ると、100GBはすぐに超過するぐらいのものです。
一人で使う分には多いですが、多人数で使うとすぐに速度制限にかかってしまうので、フリーWiFiの役目を果たさなくなり、使えないフリーWiFiを導入しているお店というレッテルを貼られる可能性もあります。
また何より、ポケットWiFiや置くだけWiFiと同程度の料金で高品質なフリーWiFiを導入できるので、どちらにしてもコスパが悪いです。
1つ目:店のネット回線にお客様無線LANを購入・接続する
コレは最も費用を掛けずに、安定したフリーWiFi環境を構築する方法です。
お店で光回線等のネット回線を引いていれば、スマホやタブレットで利用できるように、無線LANルーターを設置しているかと思います。
それと同じような無線LANルーターを家電量販店やAmazon等でお客様用のものを購入して、その無線LANルーターに記載されているSSIDとパスワードのみ公開する方法がこれです。
月額費用 | 既に契約している 固定回線分のみ |
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導入費用 | 無線LANルーター代のみ |
同時接続台数 | 無線LANルーター次第 |
セキュリティー | 管理者次第 |
ただ安く導入できる分、リスクもあるのでシッカリとご説明します。
お客様向け無線LAN接続時の注意点
結論から言うと、セキュリティーを強くする方法を知らないなら、お客様用無線LANルーターを開放する方法を選択してはいけないです。
なぜなら、下記3つのリスクがあるからです。
- 無線LANルーターをのっとられる
- 無線LANルーターを介してマルウェアを仕込まれる
- 接続者の端末情報や接続内容を抜き取られる
一般的に販売されている無線LANルーターは、光回線等のLANケーブルを指すだけで、誰でも簡単にWiFi接続できるようになっている反面、誰でも簡単にルーターや光回線等の大切な情報が入っているONUやモデムといった機器に接続できるということでもあります。
例えば、NEC製の無線LANルーターなら、「192.168.10.1」というIPアドレスを入力して、ユーザー名とパスワードに「admin」と入力すれば簡単に管理者画面にアクセスできてしまいます。
メーカーごとの特性を理解している人間なら、ある程度のことは簡単にできてしまい、ユーザー名とパスワードを変えたところであまり意味がありません。
ルーター側のセキュリティーを強くする8つの方法
無線LANルーターのセキュリティーを強くする方法は8つあります。
- ルーターの管理画面のID・パスワードを変更する
- ルーターのファームウェアを常に最新の状態にする
- WiFiの暗号化方式をWPA2・WPA3にする(WEPは使わない)
- SSIDの名称を変更する(店舗名にするのがベスト)
- ホームネットワーク化しない
- ゲスト用ポートを作る
- ネットワーク全体を観てくれるセキュリティーを導入する
- 接続用パスワードは定期的に変更する
ここでそれぞれを詳しく説明するのは控えますが、多少セキュリティー観点の知識がある方であれば、ここに記載の8つの方法はパッと理解できるかと思います。
詳細を知りたい方は下記ページを御覧ください。
ホームネットワークの安全を保つためには、Wi-Fiルータのセキュリティを確保することが欠かせません。Wi-Fiルータのセキュリティを強化するための7つのポイントを紹介します。
何のことかわからない!という方がほとんどなのでご安心ください。逆に少し知識を持ったところでセキュリティーの甘さがでやすくなってしまう点もあるので、事業に集中してセキュリティーはプロに任せたほうが良いです。
2つ目:フリーWiFi用のサービスを契約する
店舗や個人店に導入するフリーWiFiで最もおすすめできる方法が、フリーWiFi用サービスを契約することです。
事業者向けのフリーWiFiサービスは、様々な会社が運営しており無料や有料等含めると、10サービス以上ありますが、その中でも代表的なフリーWiFiは以下の5つです。
代表的なフリーWiFiサービス5種類
ここからは代表的なフリーWiFiサービス5社の、料金・特徴・メリット・デメリットなどが簡単にわかるように詳しくご説明します。
1.ギガらくWiFi
フリーWiFiの王道といえるのは、ギガらくWiFiです。
サービス提供者 | NTT東日本 |
最大通信速度 | 867~2.4Gbps |
同時接続台数 | 30台~100台 |
月額料金 | 2,200~4,180円 |
初期費用 | 0円〜 アクセスポイント設置依頼をした場合、 基本工事費4,950円〜+1台につき2,750円 |
ギガらくWiFiは、NTT東日本が提供する固定回線を利用してフリーWiFiサービスです。
NTT東日本が提供する光回線(フレッツ光)に加入していなくても導入可能で、事業者にとっても利用者にとってもセキュリティー的安心感と高速通信を提供できるサービスとなっています。
同時接続台数によって導入するアクセスポイントが変わり、月額料金も変わります。
⇒ギガラクWiFiのメリットデメリットの詳細はこちら
2.Wi2 Freeキット
2020年10月12日を持って新規受付を終了しました。
サービス提供者 | NTT東日本 |
通信速度 | 1.3Gbps~ |
同時接続台数 | 30台 |
月額料金 | 500円 1アクセスポイントの料金 |
初期費用 | 29,800円 |
無料公衆無線LANサービスのWi2Freeは、月額利用料を払っていたり、無料利用できるサービスに加入しているユーザーが利用できるフリーWi-Fiとして知られています。
また、現在固定回線を引いている事業者は、利用している光回線のルーターにアクセスポイントを指すだけなので、設置がかんたん&月額も安いといったメリットがあります。
ただ筆者としては、ユーザー側にとって無料ではないので、フリーWi-Fiと言えるのかはいささか疑問が残ります。
筆者の個人的意見でもあまり使い所がわからないフリーWi-Fiとしての位置づけとなっており、客側の視点で使い勝手の良いフリーWi-Fiとは考えられないですね…。
→新規受付終了のため申込みできません。(公式サイトはこちら)
3.FREESPOT
サービス提供者 | FREESPOT協議会 |
通信速度 | 最大867Mbps ※利用回線次第 |
同時接続台数 | 64台 |
月額料金 | 無料 利用回線代のみ |
初期費用 | 23,800円 |
無料公衆無線LANサービスであるFREESPOTです。
WiFiを利用は、メール・SNS・ゲスト認証方式等が選べてWiFiの利用時間まで制限できますが、認証方式は利用制限をする上では最適ですが、フリーWiFiとしては少し嫌われる機能でもあります。
過去にWiFi接続したことがある人が、お店の前を通ると自動的に繋がってしまい、気付かないうちにネット接続状態が一時的に切れエラーになるからです。
導入メリットは安いことですが、フリーWiFiとしての手軽さは少ないといえます。
⇒FREESPOTのメリットデメリットの詳細はこちら
4.USEN SPOT
サービス提供者 | USEN |
通信速度 | 最大867Mbps ※利用回線次第 |
同時接続台数 | 最大126台 |
月額料金 | 3,480円 オリジナルSSIDは月500円 |
初期費用 | 20,000円 |
最近見かけることが増えてきたフリーWiFiのUSEN SPOTは、接続時の認証方法を少し変化させたことにより、利用ユーザーに煩わしい接続切れを起こさせることが減りました。
ただアプリDLが必要で登録も必要なため、まだご存知のお客様は少ないです。
月額料金と初期費用は、平均的なのでギガらくWi-Fiと比較されることの多いフリーWiFiです。
⇒USEN SPOTのメリットデメリットの詳細はこちら
5.ドコモおくだけWiFi
サービス提供者 | docomo |
通信速度 | 最大150Mbps |
同時接続台数 | 20~30台 |
月額料金 | 6,380円〜15,400円 |
初期費用 | 無料 設置は自分で行う必要がある |
ドコモおくだけWi-Fiは、事業者向けの工事不要でコンセントに挿せばモバイル回線が利用できる置くだけWi-Fiのことです。
モバイル回線なので、光回線等の固定回線は不要ですが、電波が弱い場所だとそもそも遅い・繋がらないなどの懸念点はあります。
現時点で、固定回線を引いてない人は選択肢の一つといえますが、固定回線を引いてフリーWiFiを設置するのと同等の料金がかかるので、長い目でみるとクオリティーのわりには高いサービスといえます。
⇒ドコモおくだけWi-Fiのメリットデメリットの詳細はこちら
店舗に導入するフリーWiFiは無料か有料どっちがいいの?
フリーWiFiは、月額料金がかかるもの、初期費用は掛かるけどほぼ無料に近いものなど様々です。
ここでは、月額料金がガッツリ掛かる有料タイプと、初期費用は掛かるけど月額料金が安い無料タイプのメリットデメリットをお伝えします。
無料フリーWiFiのメリットデメリット
- 市販の無線LANル―ターを開放
- Wi2FREE
- FREE SPOT
これら無料のフリーWiFiのメリット・デメリットを簡潔にお伝えします。
無料のフリーWiFiを導入するメリット
- ランニングコストが掛からない
無料(導入費だけで済む)のフリーWiFiは、何より導入しやすくランニングコストがほとんどかからないのがメリットです。
ただこれだけしかメリットはありません。
無料のフリーWiFiを導入するデメリット
- 初期導入コストは割と掛かる
- 程よいセキュリティーにしづらい
- お客様側の使い勝手が悪くなりやすい
安かろう悪かろうではありませんが、無料のフリーWiFiには様々な制約がつきまとうので、使い勝手に関しては悪いと言わざる負えません。
例えば、毎回認証が求められて接続切れやエラーが良く起きる原因になるのはお客様にとってストレスになりやすいです。
また名前はよくみるWi2FREEに関しても、実際のところ利用者は少ないので、導入価値はあるのか?といった視点を持つことも重要といえます。
一度、「そもそもフリーWiFiを導入する理由はなんだったのか?」を再度考え、無料のフリーWiFiでその目的を達成できるのかを判断されるのをおすすめいたします。
有料フリーWiFiのメリットデメリット
- ギガらくWiFi
- USEN SPOT
- ドコモおくダケWi-Fi
これら有料のフリーWiFiのメリット・デメリットを簡潔にお伝えします。
有料のフリーWiFiを導入するメリット
- 回線が安定する
- お客様側の使い勝手を良くすることができる
- セキュリティーを担保できる
- 初期導入費が安く済む
基本的に、セキュリティー面におけるパスワード等のネットワーク情報の変更がNTTを通さないとできなくなること、犯罪等に利用されるWEBサイトの利用を制限できるなど、セキュリティー面の安心感は段違いです。
また、サポートがシッカリしていることもあり、接続できなくなった際の対応もしてくれます。
結果的に、より安定して使い勝手の良いフリーWiFiをお客様に提供できるようになります。
有料のフリーWiFiを導入するデメリット
- 利用中の固定回線以外にランニングコストがかかる
有料のフリーWiFiにおけるデメリットは、ランニングコストがかかることです。
ギガらくWiFiであれば、最大同時接続台数におうじてルーター(プラン)を分けてくれているので、2,000円台から利用できますが、それでも毎月のことなので小さな費用とはいえ馬鹿にできません。
まとめ
店舗にフリーWiFiを設置する方法はいくつかあり、フリーWiFiサービスも何社もありましたね!
費用を安く抑えるために、店舗で契約している固定回線にお客様用の無線LANルーターを繋ぐ方法などもありますが、セキュリティーが担保できない場合はしてはいけません。
また、ポケットWiFiや置くだけWiFiなどのサービスも、基本的に1人利用を想定されたもので、安く済むように感じますが結局高くついてしまいます。
こういった点を理解したうえで、お客様の利便性も踏まえて「無料のフリーWiFi」か「有料のフリーWiFi」のどちらかを選択し、有料のフリーWiFiであれば同時接続数も踏まえて導入するサービスを検討しましょう。
ちなみに、今回ご紹介したフリーWiFiの中で、同時利用台数でプランが選べるのは「ギガらくWiFi」となります。
百聞は一見に如かずともいうので、一度問合せしてみてはいかがでしょうか?